沖縄空手と本土の空手の違い その二 沖縄空手の世界④ 

 
「空手の日」に演武する子供たち

 「沖縄空手の世界」もこれで第4回目です。第1回目では、沖縄空手と本土の空手の違いについて述べましたが(1回目はこちら。https://hubokinawa.jp/archives/532)、今回は私見を交えてこの違いについて更に考察をしていこうと思います。

 沖縄空手と本土の空手を比べると同じ空手でも大きな違いを感じます。極端な表現でいえば、サッカーとバスケットボールほどの違いみたいなものです。これらはボールを扱う球技であり、何人かでチームを作って行うという点では同じでもそれぞれ全く違う競技です。これらの球技をやる人、見る人も好みで選択しているわけで、どちらも楽しいものでしょう。

 空手についても同様の捉え方ができます。空手には流派があります。流派が違えば動きが違うどころか立ち方から型、組手スタイル、呼吸、リズムが違います。もちろん、その発達や伝達の歴史や空手に対する考え方も違いが生じています。「空手」というひとつの枠組みの中に無数の流派があるということが、一般の人に対して空手を分かりづらく混乱させている要因と言えるかもしれません。

流派が無数!空手の理解を妨げる原因?

 沖縄空手では小林流、剛柔流、上地流、本土の流派では松濤館流、糸東流、和道流、剛柔流、極真空手などが主な流派です。もちろんこれ以外にも何百もの流派が存在しています。以前は複数の流派を同時に取り組む空手人はあまり見かけませんでしたが、極真空手を学ぶ人が沖縄空手を勉強して取り組む傾向は最近よく見られます。

 先の球技同様に、音楽にはクラシック、ジャズ、ロックなどがあります。空手でいえば流派に相当することでしょう。音楽は使う楽器によって音が全く違い、演奏法も違います。楽器はピアノ、ギター、太鼓、笛、など多くの種類があります。楽器を同じものとして武器と置き換えることは適当でないかもしれませんが、物を使用する点では同じです。大きさからどのように使用するのかそれぞれ違います。楽器も複数の楽器に取り組む人がいることは、武器で棒、サイ、トンファ、ヌンチャク、鎌などに取り組む人がいることと共通です。それらは、使用する人によって個性が生じます。同じ武器(楽器)を使っても使う人が違えば楽器の音色は変わるように。

街中で販売されている武器
Print Friendly, PDF & Email
次ページ:

1

2 3

関連記事

おすすめ記事

  1.  「強烈な違和感を持った」 2022年度以降の沖縄振興計画をめぐって、去年12月30日に読…
  2.  沖縄のプロサッカーチームFC琉球のJ2昇格2年目のシーズンが終わった。22チーム中16位…
  3.  90年代、「DA.YO.NE」の楽曲でヒップホップ初のミリオンセラーを記録、紅白歌合戦出…
  4.  “沖縄の新たなエンターテインメント”を開拓すべく旗揚げから8年目を迎えた「琉球ドラゴンプ…
  5.  白・赤・青カラーのミニスカートワンピースに、夏らしさを感じさせるサンバイザー。「真夏にビ…

特集記事

  1.  緊急事態宣言が再発出される直前の1月7日、羽田空港からスカイマーク613便に乗って下地島…
  2.  「強烈な違和感を持った」 2022年度以降の沖縄振興計画をめぐって、去年12月30日に読…
  3.  ことし、26年間の歴史に幕を下ろした老舗ライブハウス「宜野湾HUMAN STAGE(ヒュ…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ