琉球コラソン、旧盆「ナカビ」に今季初勝利 「ご先祖様が見守ってくれた」
- 2022/8/11
- エンタメ・スポーツ
チーム守備が機能 田場ら体張る
コラソンが目指す速い攻撃を生んだ最大の要因は、チームディフェンスが機能し、失点を今季最少に抑えたことだ。
相手のポストから得点される場面は多かったが、「想定内だった」と東江監督。その上で「ボールの供給源となるセンターの選手に対して、簡単に出させないことを徹底しました」とボールの流動性を絶った。さらに積極的に前に出てパスカットを狙ったり、田場らが体格の大きなバックプレーヤーに対して体を当てたりしながら、強いプレッシャーを維持した。
この日のマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選ばれた46歳の田場は「僕は直近4回のオリンピックで毎回決勝にいってるフランスのリーグでプレーしていたので、まだ当たり負けはしませんよ」と不敵な笑みを浮かべた。
今季は「不甲斐ない試合が多かった」と振り返る守護神のGK衣笠友貴も、この日は勝負所で好セーブを見せ、「守備が機能してると、自分もここでシュートが来るだろうなと狙いが絞れる。そのおかげでキーピングすべき所でできたと思います」とディフェンス全体に好感触を示した。
流れの継続に課題
嬉しい今季初勝利とは言え、まだ1勝。昨季の倍の8勝という目標への道のりはまだ遠い。
経験の浅い若い選手が多い中、後半にリードを広げた場面で前がかりになり過ぎ、一時追い付かれたことを念頭に、東江主将は「守備をしっかりしてから行けばいいところを、バタついてしまった。自分達の良い時間帯を継続できないのはまだ弱さ。それでも経験のある湧永に3点差で勝ち切れたことは大きいと思います」と課題と収穫を語った。
これまでは全選手を使うというコンセプトで戦ってきたという東江監督は「そろそろチームの礎をしっかり築いていかないといけないと選手にも話をしました。レベルの高い選手をどんどん出していきたい」とチーム内競争による個々のレベル向上にも期待した。