【慰霊の日】沖縄ではタブー視されない「平和の歌」知花竜海インタビュー

 

 6月23日は、慰霊の日。沖縄のミュージシャンによる「青い海青い空だけではない沖縄の歌」をまとめたウェブサイト「沖縄メッセージソングまとめ」を2014年に立ち上げたミュージシャン・知花竜海さんに、未来を紡いでいくための“音楽の力”を問う。平和を歌う楽曲がチャートに並びづらい、一種のタブー感さえ漂う中「沖縄には平和を歌う若い声がたくさんあります」。沖縄だからこそ生まれ続けてきた「平和の歌」がある。

立場を超えて「一緒に音楽で遊ぼう」

 沖縄メッセージソングまとめには、90年代以降にリリースされたラップ、レゲエ、ロックなどを中心に約200曲が紹介されている。設立の経緯は2014年の沖縄県知事選挙にあった。「沖縄のことは沖縄の人が考えて、決めるべきだ」という思いから、投票を呼び掛ける意味で、沖縄の基地問題や戦争のことを歌う楽曲をまとめて可視化し、知ってもらうきっかけにしたいと考えた。

http://peace-music.org/matome/

 同様の取り組みは、それ以前にも名護市辺野古での野外フェスを通しても行ってきた。2006年にスタートしたイベントに自身は07年から関わり、2010年まで開催された。一方的に移設反対を叫ぶものではなく、賛成反対に関わらずまずは基地問題の現場に足を運んでもらって一緒に考えるきっかけにしたいという思いだった。ミュージシャンや音楽好きの仲間が集まり、実行委員会を作った。当初は地元の一部から、外部の人間が開催することに否定的な声もあったというが、2010年には区を通して区民に招待券と案内文を配布してもらうまでに至った。

 「賛成反対で分かれていないで、一緒に酒を飲んで音楽で遊ぼうぜ、というスタンスでずっとやってきていました」と当時を話す。今も思いは変わらない。「自分が守りたいのは、沖縄の尊厳です」

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