亡き父の”思い”継ぎ 39歳若き会長、目指す「沖縄から世界王者」

 

 北谷町砂辺。国道58号の嘉手納基地第一ゲート前から一つ路地に入った住宅街にミットを叩く乾いた音、若きボクサーたちの気迫あふれる声が響き渡るジムがある。1993年設立の「沖縄ワールドリングジム」。初代会長の中真茂(なかま しげる)氏は、元東洋太平洋スーパーバンタム級王者で3度世界戦に挑んだ仲里繁(なかざと しげる)氏、息子で東洋太平洋スーパーフェザー級のタイトルマッチを戦った中真光石(なかま こうせき)氏などを育てた。まだ無名だった頃の世界的スター、マニー・パッキャオの才能を見出し、沖縄ワールドリングへの所属が決まりかけたこともある。

 その初代会長は3年前、心筋梗塞のため65歳で急逝。トレーナーを務めていた息子の光石氏が現在2代目としてジムの運営や選手の指導に当たっている。

父の急逝も「ジム閉める気はない」

 自身も中学からボクシングを始め、沖縄尚学高・東洋大でのアマチュア時代、そして世界ランカー入りし、東洋太平洋の王座に挑んだプロ時代の経験を後進に役立てている。

 中真「(2014年の)東洋太平洋タイトル戦で負けてから1、2年現役を続けるか迷いながらトレーナーをしていました。いずれはジムを継ぐつもりでセコンドの技術やマッチメイクについて勉強していくつもりでしたが(父親の急逝で)会長をやるしかなかった。ジムを閉める気はありませんでした」

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