沖縄公演で児童1万100人招待 劇団四季こころの劇場「ジョン万次郎の夢」

 
 2月から始まる沖縄公演の協賛企業から玉城デニー知事へ、県内の小学生約1万100人分の招待券が贈呈された=9日、沖縄県庁

 劇団四季は2023年度「こころの劇場」として、ミュージカル「ジョン万次郎の夢」の沖縄公演を2月26日から県内5市で計9回行う。同公演の主催者である劇団四季と舞台芸術センターは9日、県内の小学生計1万100人分の公演招待チケットを玉城デニー知事へ贈呈した。

 こころの劇場は、子どもたちの心に▽生命の大切さ▽人を思いやる心▽信じあう喜び―など、人が生きていく上で大切なことを、舞台を通じて伝えることが目的で2008年から開催している。全国の小学生を学校単位で無料招待しており、15回目を迎えた。

 23年度は、5月から神奈川の茅ヶ崎市公演を皮切りに開催しており、全国138都市で390回の公演を予定している。県内での開催は、浦添市、宜野湾市、名護市、宮古島市、石垣市。

 劇団四季の吉田智誉樹社長は「このミュージカルは、ジョン万次郎が『日本を開かなきゃいけない』という熱い思いを持って、活動してきたことにフォーカスを当てている。自分の希望を信じて夢に向かっていくということは、今の子供たちにとって、とても大切なことだと思う」と公演への思いを語った。

 県内の児童約1万100人分の招待チケットを受け取った玉城知事は、「沖縄は離島県であることから、県民が本格的な演劇を鑑賞する機会は多くない。このような質の高い演劇鑑賞の機会を子供たちに与えていただくことは、子供たちの心が一層豊かになるきっかけとなる。そこから大人になっていく若い時代を超えて、自分で頑張っていこうという人間形成にも大きく影響を与えてくれる」と期待した。

(記事・写真 宮古毎日新聞)

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