FMやんばる聴取エリア拡大 地域局だからできる防災情報提供へ

 
聴取エリア拡大を喜ぶFMやんばるの新城拓馬社長=8月5日、名護市のFMやんばる

 沖縄県名護市のコミュニティFM局「FMやんばる」(87.7MHz)は8月7日から、聴取可能エリアを名護市西部の市街地を中心としたエリアから名護市全域とその周辺地域に拡大する。それに伴い周波数は77.6MHzから87.7MHzへと変更する。災害発生時に地域へと必要な情報を届け、セーフティーネットとしての役割を強化することが大きな狙い。5日に総務省から無線局としての許可を正式に受け、新生FMやんばるとしてリスタートを切る。

■関連リンク
「地域をラジオで守る」電波塔建設でクラファン FMやんばるジョバンニ新城さん | HUB沖縄

8月7日に特別番組

 新周波数にちなんで、8月7日午後7時からは特別番組を放送する。ラジオDJ「ジョバンニ」として地元・名護の魅力を各所で発信し続けている新城拓馬社長は「特番では各地のパーソナリティーが車で市内をあちこち回って、どこまで電波が届いているのかを電話でレポートします」と、生放送で聴取エリア拡大をリスナーと一緒に確認する。

 新エリアは名護市全域の他、今帰仁村、本部町、宜野座村、大宜味村の一部も含む。とりわけ、名護市の東海岸までもまんべんなく電波を届けられるようになったことは、日頃の番組提供のみならず、災害時の情報提供の面でも重要な意味を持つ。

FMやんばるの資料より

 聴取エリア拡大は、もともと使っていた沖縄県立北部病院内の無線塔に加えて、市中央部の多野岳にある沖縄県が管理する無線塔を追加で利用することで実現した。その際、現行の周波数では他の無線と競合してしまうため、周波数を変更することとなった。

 もしも津波などでFMやんばるのスタジオが使えなくなった場合でも、標高が330m以上もある多野岳山頂にある無線塔に放送設備をつなげば、自家発電で放送を継続することも可能だという。

コミュニティFMだから果たせる役割

 コミュニティFMという、ローカルの中のローカル局でもある存在だからこそ、災害時には無類の力を発揮することができる。それは「ローカルに特化したきめ細かい情報を提供することができる」という点だ。新城社長は「広域放送だとどうしてもできないような、地域に向けた災害情報を届けられます。『どこどこの地区に住んでいるみなさんはここに避難してください』『何丁目の交差点で木が倒れていて通行できません』といったことは、コミュニティFMだからこそ放送できることです」とその強みを語る。

Print Friendly, PDF & Email
次ページ:

1

2

関連記事

おすすめ記事

  1.  沖縄県内各地域で受け継がれてきたその土地の言葉「しまくとぅば」。文化やアイデンティティの…
  2. サッカーの沖縄キャンプをPRする(左から)まーちゃん、尾形貴弘さん、髙原直泰さん=1月10日、豊見…
  3.  台湾の金門島をご存じでしょうか?「台湾の」と書きましたが、島の位置としては「え?なんでここが台湾…
  4.  沖縄の「長寿県」という称号はもはや過去のものとなった。厚生労働省が12月23日に発表した…
  5.  年末が差し迫ってきて「そろそろ大掃除の時期だな…」と感じ始めている人も多くなっている今日…

特集記事

  1.  八千代エンジニヤリング株式会社(東京都)はこのほど、琉球大学工学部の神谷大介准教授と共同…
  2. 今年の正月に首里城で開かれた「新春の宴」にて  2022年は観光業界だけでなく、経済界も含め…
  3.  沖縄県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は1月4日、首都圏・阪神圏在住の現在…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ