磨いた技、発祥の地で競う 5部門で決勝 第2回沖縄空手世界大会

 
技を繰り出すのと同時に気合を発する空手家=8月7日、那覇市の沖縄県立武道館(長嶺真輝撮影)

 27カ国から空手愛好家が集結し、磨いた技を競い合う第2回沖縄空手世界大会(主催・同実行委員会、沖縄伝統空手道振興会)は7日、那覇市奥武山町の沖縄県立武道館で首里・泊手系、那覇手系、上地流系、古武道(棒)、古武道(サイ)の5部門の決勝までを行った。

 県立武道館のアリーナには部門ごとに5つの演舞場が設置され、それぞれトーナメント形式で試合を実施。会場には技の風切り音や道着の擦れる音、選手が発する気合の声が響き、緊張感に包まれた。

伝統空手の継承を

上地流系の少年少女で優勝した国吉あんさん

 上地流系の少年女子を制した宜野湾高校3年の国吉あんさんは決勝でスピードやダイナミックな動きが特徴の「カンチン」を披露。前日の初戦で同じ型を打った際は、道場の先生から「焦って一つ一つの技が早く、腰も高くなっていた」と指摘を受けたという。

 1日で反省点を修正し、「決勝は落ち着いて、集中して技を出せました。二日間で一番いい出来でした」と満足そうに語った。高校の空手部は既に引退していると言い、「高校最後の大会で優勝できてよかったです」とほっとした表情を浮かべた。

那覇手系の成年Ⅰ男子で優勝した大城有貴さん

 那覇手系の成年Ⅰ男子で頂点に立った大城有貴さん(22)=沖縄剛柔流空手道協会研修館=は、型の時間が長く、重厚感のある「スーパーリンペイ」を決勝で打ち、各カテゴリの決勝進出者全体を通しても高得点の43.60点を獲得した。

 「いつも道場の先生から習っていることをこの緊張感の中でどれだけ出せるか、という自分との戦いを意識しました」と振り返る。「重みや粘りという自分の特徴をうまく発揮できました」とうなづいた。こういった大会を通して「先人が繋いできた伝統空手を私たちがしっかり引き継いでいかないといけない。責任感を持ちながら、これからも稽古に励んでいきたいです」と力を込めた。

世界の人を繋ぐ「平和の武」

参加者たちの国籍を示す国旗が飾られた会場

 少年少女大会も含め、世界27カ国から2,000人超の空手愛好家が参加し、発祥の地である沖縄で技を競い合った今大会。会場にはさまざまな国の言葉が飛び交い、参加者たちが空手を通して交流を深めていた。

 首里・泊手系のシニア男子で優勝した與那嶺茂良さん(70)=武聖館知名空手道場=は空手歴35年。世界中で沖縄の伝統空手が親しまれていることに対し「本当にありがたいです。空手で世界の人と交流ができるということが、空手が『平和の武』と言われる由縁だと思います」と穏やかな表情で話した。

引き締まった表情で棒術を披露する参加者

 全ての競技日程終了後、会場では表彰式と閉会式が開かれた。8日には県立武道館と豊見城市の沖縄空手会館でセミナーが開かれ、各流派の高段者が型の分解や指導、鍛錬法の解説などを行う。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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