キングス、初優勝に向け今夜CS初陣! 秋田戦の見どころは
- 2022/5/13
- エンタメ・スポーツ
ファンは「めちゃくちゃ大切なシックスマン」
能代工業高校が日本の高校バスケ界を長らく先頭で牽引していたため、秋田は沖縄と同様にバスケ熱が極めて高く、ノーザハピネッツのファンもそのチームカラーから「クレイジーピンク」と称されるほど熱い応援で知られる。
キングスは西地区優勝を果たしたことで、CS準決勝までをホームで戦うことができる。沖縄アリーナはBリーグ各チームのホームコートで最大となる8,000人超の収容能力を誇るため、このアドバンテージは極めて大きい。
桶谷HCは、現在チーム内でケガ人が多いことを念頭に「チームはベストな状態ではない。特に接戦では本当に力になる。CSで勝つためには、ブースターの力がなんとしても必要」と断言する。その上で、ファンを「めちゃくちゃ大切なシックスマンだと思っています」と話し、共に戦うという強い意思をうかがわせた。
西地区優勝のセレモニーでは記念写真の撮影に入らなかった桶谷HC。レギュラーシーズン最終戦後の記者会見で理由を問われると、表情を崩し、少し照れくさそうにこう答えた。
「日本一になったら写真に入りたいという思いがあるので、僕にとっては(写真に入るのは)そこじゃなかった。(優勝の時まで)残しといていいですか」
見据えるのは、あくまで”B”の頂点だ。
島根対A東京に注目 準決勝の相手は
13日の試合はキングス対秋田のみで、他の3カードは14日に第1戦が行われる。シーズンの上位8チームが残っているため、当然ではあるが、いずれも屈指の好カードだ。
特に、キングスが勝ち上がった場合の準決勝の相手を決める西2位の島根と東3位のA東京の対戦は注目だ。A東京は平均ターンオーバーの少なさがリーグ1位で、島根は2位といずれも高い安定感を誇る。
両チームともシーズン終盤は主力のケガが多かったが、どこまでチームが健康状態を取り戻しているかは気になるところ。持ち味である島根の攻撃力とA東京の守備力のぶつかり合いは必見だ。
キングスと反対の山ではあるが、いきなり昨季2020ー21シーズンのファイナルの顔合わせとなった東1位の千葉と東4位の宇都宮も激しいシリーズとなることが予想される。東2位の川崎と西3位の名古屋Dは川崎に分があると見られるが、名古屋Dもシーズン終盤から調子を上げており、好ゲームを期待したい。