キングスに“知性”と“飛び道具”を与えた牧、松脇が継続!フリッピンは退団
- 2023/6/6
- エンタメ・スポーツ
プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは6日、高いバスケIQを持ち、ゲームコントロールに定評のある牧隼利(25)、硬いディフェンスとスリーポイントが武器の松脇圭志(25)との契約継続を発表した。一方、2人と共にキングスの強みであるセカンドユニットを支えたコー・フリッピン(27)は退団となった。
牧「現状の満足は衰退でもある」
2021-22シーズン途中に負傷し、長らく離脱していたが、昨年11月に復帰した牧。2.7点、1.3アシストとスタッツこそ高くはないが、戦術に対する理解度が高く、声でのリーダーシップも強みとしており、ボールシェアを掲げて全員で攻めるキングスのオフェンスを安定させる役割を担った。
他チームから追われる立場となる2023-24シーズンに向け「今まで以上に勝つことが難しくなると思います。現状に満足することは、同時に衰退でもあると思っているので、個人としてもチームとしても常に向上心を持ち続け、さらに進化できるシーズンにしたいです」と成長を誓った。
松脇「またあの光景をつかみに」
昨シーズン加入した松脇は体の強さを生かしたディフェンス、安定感のあるスリーポイントを武器に全試合出場を果たした。チャンピオンシップ6試合ではスリー成功率が40.7%に達し、大舞台での強さも示した。
2連覇に向けて「2023-24シーズンもキングスでプレーできることをうれしく思います。今シーズン以上にチームに貢献できるように頑張ります。来シーズンも熱い応援よろしくお願いします。またあの光景を皆さんでつかみにいきましょう」と強い決意を示した。
母が沖縄出身のフリッピン 新天地での活躍に期待
類稀な身体能力を持つフリッピンは、鋭いドライブや豪快なダンク、スティールを武器にチームに貢献した。特にキングス初優勝の懸かったファイナル第2戦ではチームトップの21得点を挙げ、その活躍が認められてファイナル賞を獲得した。母が沖縄出身のため、沖縄に対する愛情は深い。既に「移籍先チームは決まっている」と発表されているため、新天地でのさらなる活躍が期待される。
在籍した2年間を振り返り、「シーズンを通して家族の前でプレーできたことは本当に幸せで、そうした機会を得られたことに心から感謝しています。そして今年、優勝できたことは心の底からうれしいです。さよならを言うのは、いつだってつらいものです。しかし、皆さんはずっと僕の心の中の特別な場所にいます。愛を込めて」とコメントした。