首里城瓦のウクレレ、どんな音?県産木材にこだわる工房が製作

 

沖縄の生活に密着してきた木材で

 大城さんが使用する県産木材は、相思樹やリュウキュウマツ、アカギなど幅広い。

 相思樹は、ウクレレでも主流ともいえる材である「ハワイアンコア」と同じマメ科アカシア属の木で、中域から高域にかけての豊かな響きが特徴的だ。沖縄ではその昔、恋愛的な好意を伝える時に相思樹の葉が手渡されていたという。「葉っぱに裏表がないことから『あなたを思う気持ちに裏表はありませんよ』という意味が添えられていたそうです」と大城さんが説明するように、“沖縄の生活に密着してきた木材”を使うことがテーマの一つでもある。

 リュウキュウマツは中域が特徴的な温かな音色を生み出し、アカギはリュウキュウマツと比べて多少“シャリっ”とした音色で楽しませてくれる。他にもイジュ、クスノキ、イタジイと、沖縄の自然が育んだ木々がウクレレの音に姿を変えている。

YouTubeチャンネル「世界のウチナーネットワーク」より

 これらの県産木材を使ったウクレレは、2020年に県の「優良県産品」として認定を受けた。

世界に響け首里城の音色

 このように「素材が持つストーリーを音に変える」という点では、首里城の赤瓦ウクレレも一貫している。

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