訓練終えた61人、現場へ巣立つ 沖縄県消防学校で卒業式
- 2023/9/25
- 社会
沖縄県消防学校で24日、卒業式が行われ、今春に県内17の消防局・消防本部で採用されて同学校に入学した61人に卒業証書が手渡された。式典後には、家族らと笑顔で写真に収まる卒業生らの姿が見られた。
同学校では、寮生活を送りながら、消防や災害救助で必要な知識や技能を身に付けるための教育訓練を受けている。卒業後は、採用された各地の消防局や消防本部での勤務となる。
式典では、大村朝洋校長が「勉学に励みながら、日中の大半を炎天下や土砂降りの中で訓練や体力錬成に取り組んだ。中でも、災害対応訓練では具体的な現場をイメージしながら連続して訓練を受けた。卒業してから、消防人としての本格的なスタートだ」と述べて卒業生を激励した。
また、久高清美県消防協会会長も「今からが消防人生のスタート。消防学校で培った教育内容に、先輩方からの現場での生きた指導を加えて、自分自身の安全を確保しつつ地域住民の安全・安心のために活躍されることを期待している」とあいさつした。
答辞では、卒業生を代表して豊見城市消防本部の赤嶺輝さんが「(学生の)就寝前まで教官室の電気がついているのを見ると、熱い思いが伝わってきました。信頼される消防職員になることで恩返しをしていきたい」などと感謝の言葉を述べた。