「沖縄の子こそ東大を目指すべき」元灘校教師キムタツさん

 

霞が関のビル群

 強力な政治家や官僚の輩出が少ない県は「災害時の復興の差が露骨」だという。そのことを肌で感じていた木村さんは、原発問題が尾をひく福島県にNPOを作って、東大合格者を増やそうと活動している。合言葉は「東大に行け」だ。

 そのことは、沖縄にも共通する。

「基本的には国を作っているのは官僚です。沖縄から『故郷を守りたい』という子が出てきたら、官僚として国を作る側に回るべきです。特に外務省に行ってアメリカとの窓口になる人がいると、基地問題の解決に向かいやすくなるはずです。誰でも生まれ故郷のことには熱が入るでしょう」

東大にはファイティングスピリッツが集まる

トークイベントに出演する木村さん=10月30日、那覇市内

 東大に進学することは、官僚や政治家になって国の中枢で活動する以外に、どのような意義があるのだろうか。他の難関大学と違う点は何なのか。

「特に東大は国が多額の税金を投入しています。研究に必要なことなら望めば何でもあります。あとは『ファイティングスピリッツがバリバリ』の人がたくさんいるということですね。東大には『首相になってやる』『ソフトバンクに負けない会社を作るんだ』って言っている学生がとても身近なところにゴロゴロいます。自分が想像もしていなかった人生を生きようとしているというモデルとなるべき人はいっぱいいて、刺激がもらえると思います

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長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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