運航再開・新規路線続々 スターラックス航空の台北―那覇就航

 
スターラックスの初便で台北から到着した乗客たち

 台湾の新興航空会社「スターラックス航空」が10月28日から、1日1往復の週7便で那覇―台北路線の運航を開始した。当初は2020年7月に運行予定だったが、コロナ禍の影響で就航時期を見合わせていた。同日、那覇空港の国際線到着ロビーでは、スターラックス航空の代表者や台湾関係者、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の職員たちが拍手で到着した搭乗客を出迎えた。

「台北の乗り継ぎで沖縄から世界各地へ」

 スターラックス便はエアバスA321neo型機で、座席数は188席(ビジネス8席、エコノミー180席)。同社は4年前に新しく設立されたフルサービスの会社で、台北と成田や関西、福岡を結ぶ路線が既に展開されている。新規就航記念式典では、第40代ミス沖縄がスターラックス航空日本支社長の謝亦勤(シャイーチン)氏に花束を手渡し、就航を祝った。

 謝亦勤氏はあいさつで「待ちに待った那覇便を就航できて本当に嬉しいです。今後は台湾を中心とした国際ネットワークの拡大を図っていく予定で、北米やヨーロッパ、オセアニアへの展開も視野に入れています」とした上で、「近い将来、沖縄の皆さんには台北からの乗り継ぎで、世界各地に飛び立てることを期待してほしい」と述べた。

ミス沖縄から花束を贈呈されるスターラックス航空日本支社長の謝亦勤氏

香港、台湾、韓国路線が年内に再開

 10月に入り、政府の水際対策緩和を受けて国際線の運行再開が相次いでいる。10月16日には那覇―香港の「香港エクスプレス」が運行再開。25日までには那覇―台北路線で「タイガーエア台湾」と「中華航空」が同じく運航を再開している。

 今回のスターラックス航空の新規就航を経て、来月17日には「ピーチアビエーション」の那覇―台北の運航が再開され、さらに翌月の12月1日には「大韓航空」「チェジュ航空」の2社が那覇―仁川路線を再び運航開始する予定だ。

 OCVBは10~12月の入域観光客数見通しについて「旅行需要は回復基調が続き、観光需要喚起策によって国内客ではコロナ前とほぼ同じ水準まで回復する見込み」としている。10~11月は東京―沖縄線の需要が高くホテル稼働率も好調で、さらに修学旅行を中心とした団体旅行も回復傾向にあるという。
 入域観光客数については10月が62万人、11月が63万人で、ともに2019年度(国内)と同様の水準になる見通しを発表している。


真栄城 潤一

投稿者記事一覧

1985年生まれ、那覇市出身。
元新聞記者、その前はバンドマン(ドラマー)。映画、音楽、文学、それらをひっくるめたアート、さらにそれらをひっくるめた文化を敬い畏れ、そして愛す。あらゆる分野のクリエイティブな人たちの活動や言葉を発信し、つながりを生み、沖縄の未来に貢献したい、と目論む。

この著者の最新の記事

関連記事

おすすめ記事

  1.  サッカーJ3のFC琉球が、第2次金鍾成(キン・ジョンソン)監督体制下の初陣を白星で飾った…
  2. 今季から琉球ゴールデンキングスに加入したアレックス・カーク(左から2人目)やヴィック・ローら=16…
  3.  FC琉球の監督が、また代わった。  サッカーJ3で20チーム中18位に沈む琉球は1…
  4. 戦前に首里城正殿前に設置されていたバスケットボールゴールを再現した首里高校の生徒ら=8月27日、那…
  5.  8月12日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール市民交流室は熱気が渦巻いていた。ステー…

特集記事

  1. 再びFC琉球の指揮を執ることになり、トレーニング中に選手たちに指示を送る金鍾成監督=19日、東風平…
  2. ヴィック・ロー(中央)の入団会見で記念撮影に応じる琉球ゴールデンキングスの(左から)安永淳一GM、…
  3. 沖縄県庁  沖縄県は、地域の緊張を和らげようと、4月から「地域外交室」を設置し、照屋義実副知…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ