アフターコロナの沖縄で生き残るためには 福田淳さんが講演

 
BSAの園田さん(左手前)と語る福田さん

デジタルを使って“自分を変える”ための「DX」

 福田さんは自身の経歴や経験も踏まえながら、クライアントが「どんなことを発信していきたいのかを引き出していくこと」がブランドコンサルタントの仕事だと説明する。これから先の動きを考えるためには、自分がいる時代や場所を捉える感覚が大切だと強調している。

「今我々が生きているこの時代は、インターネットによる産業革命の只中にあるんです。まずはその実感を持つことがスタート地点だと思います。そこにコロナ禍がやってきました。多くの問題が噴出し、経済的な打撃を受けましたが、一方でこの先の未来に目を向けて現状をポジティブに捉えることも必要です。コロナは大変ですが『リアルの価値』を改めて教えてくれたとも言えます。
 その意味で沖縄は、地域のつながりやコミュニケーションに関して他の都市部にはない“フィジカルな感覚”があるので、リアルの価値がより分かりやすい土地柄だと思います。そこにアフターコロナで出来ることのポテンシャルも見出せます

 刻々と変わる“リアル”に応じて「自分を変えるレジリエンス(しなやかさ)」を持つことの重要性を繰り返しながら、デジタル技術によってビジネスやライフスタイルが変容していくDX(デジタルトランスフォーメーション)についても言及する。

デジタルに強くなることだけがDXではなく、デジタルを使って自分を変えていくことがDX化の本質です。そこに年齢や境遇は関係ありませんし、変わらなければ生き残れません。デジタルマーケティングとリアルを結びつけていく中で、これまで培ってきた価値観や習慣を意識的に捨て去って更新し、その場その場での様々な要素の偶然の組み合わせから新しい物事を生み出していくことが出来ると思います」

コンセプターの坂井直樹さんとの共著『スイスイ生きるコロナ時代』を紹介する福田さん

 上記以外にもさまざまなトピックについて語っている福田さんの講演動画は、オンラインイベントの配信などを行うWEBサイト「Peatix」で視聴することができる。

■関連リンク
動画講演第2部「沖縄の持つ無限の可能性」視聴申込ページ
☆福田淳さんが社長を務める「Speedy」WEBサイト
Business Style Academy おきなわ

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真栄城 潤一

投稿者記事一覧

1985年生まれ、那覇市出身。
元新聞記者、その前はバンドマン(ドラマー)。映画、音楽、文学、それらをひっくるめたアート、さらにそれらをひっくるめた文化を敬い畏れ、そして愛す。あらゆる分野のクリエイティブな人たちの活動や言葉を発信し、つながりを生み、沖縄の未来に貢献したい、と目論む。

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