第5波の“波紋”を広げているのは誰なのか 感染者増に歯止めかからず

 
15日午後の国際通り

「東京も感染者多いから一緒かなって」

 第5波になってから、感染者は20~30代の間で広がっている。冒頭に述べた過去最高752人の14日も、最も多かったのは20代の180人。次いで30代の142人、40代の107人と続く。20~30代で計322人と半分近い数字だ。

 15日の日曜午後に国際通りを歩いてみると、ごった返しているという程ではないにしろ、そこそこの人出がある。最も目立つのは20~30代のカップルや、4~5人のグループ。家族連れの姿も少なくない。コロナ禍になって「臨時休業」の張り紙がされシャッターが閉まったままの店が多い中で、開いている店には自然と人が入っていく。

 東京都から訪れたという20代のカップルに沖縄が全国でも最悪の感染状況ということについて聞くと、女性の方が「そうみたいですね」と少し警戒した様子で答えた。「でも東京も同じぐらい感染が広がってるから、それだったらもう別に一緒かなと思って」と男性が続けて、歩みを止めずに「楽しみます」と一言付け加えて足早に去っていった。
 土産物を買っていた20代女性3人組は全員が地元出身で、そのうち1人は神奈川から帰省中だった。「PCR受けて陰性だったから帰ってきました。神奈川でもずっと在宅でリモートワークだったので大丈夫だと思います」。沖縄着の飛行機の乗客について尋ねると「ほぼ満員で、大体観光客っぽい感じでした」と話した。

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