「11月中に全ての県民に」 沖縄県がワクチン接種基本方針を発表
- 2021/8/13
- 新型コロナ・医療
沖縄県は8月11日付で、ワクチン接種の目標値や加速化を盛り込んだ「新型コロナウイルスワクチン接種基本方針」を発表した。基本方針では「10月末までに全人口の70%に当たる104万人以上への1回目の接種を目指す」などと明記した上で、国の方策に沿って「遅くとも今年11月中に希望する全ての県民の接種を完了する」ことを最終目標にしている。
沖縄県内のワクチン接種率は全年代で1回目が33.46%、2回目は23.38%(8月11日現在)。接種人数について計画では「8月末までに、県人口の50%に当たる74万人以上への1回目摂取を目指す」と途中目標を設定しているが、今月も間もなく半月が過ぎようとしている。連日新規感染者数が700人を超える未曾有の事態の最中、最終目標を見据えて残りの約26%の数値を早急にクリアできるかどうかが接種加速化の鍵になってくる。
高齢者は7割接種完了
県はワクチン接種を「感染症対策の最大の切り札」と位置付け、基本方針で沖縄の日常を1日も早く取り戻すことを目的としている。県内の接種対象者は12歳以上の全県民で、129万3千人。そのうち、65歳以上の高齢者が32万3千人、64歳以下の住民が91万3千人、そして医療従事者が5万7千人。
県の工程表によると、医療従事者については7月中旬の時点でほぼ接種完了、高齢者は7月末で71.1%達成しており、現在は基礎疾患のある人やエッセンシャルワーカーなどを優先して接種を進めている状況だ。