在沖縄ネパール人と自動車整備業界 目指すWin-Winな関係

 

「車が好き」を原動力に

 この日の講座では、基本的な工具の解説やその使い方、ケガをしないような知識などを教えていた。受講者は20、30代の男性4人で、沖縄県内の専門学校に在学または卒業している。専門用語も飛び交う日本語での授業でもほとんど問題なく解することができるが、日本語教師のスタッフもついて、丁寧にフォローアップしている。1講座あたり2時間だ。

 パソコン関係の仕事をしているアムリト・ギミレさん(34)=那覇市=は、コロナの影響で1日の就労時間が1~2時間と極端に短くなってしまった。「もともと車は好きなので、自動車整備の仕事には興味がありました。頑張ったら試験に受かりそうです」と次なる目標を見据える。

自動車整備の需要と供給をつなぐ

 「特定技能」は、その産業分野についての十分な知識や経験が要求され、2019年4月に導入された新しい在留資格だ。海外からの労働力としてみなされるため、特定の産業分野、今回の場合だと自動車整備のプロとして就職が可能だ。試験では、その産業分野や日本語についての知識が試される。

 経済産業省の資料によると「特定技能」で就労が可能な産業分野は以下の14業種となっている。

介護、ビルクリーニング、素形材産業、産業機械製造業、電気・電子情報関連産業、建設、造船・舶用工業、自動車整備、航空、宿泊、農業、漁業、飲食料品製造業、外食業

 しかしその中でも「コロナ禍において求人が動いている分野と動いていない分野があります。実際に求人が動いているのは介護ぐらいなんです」と比屋根さん。しかし実際のところ、介護職は向き不向きに個人差があり、その分野で働き続けることに躊躇する人もいる。一方で自動車整備には、特に男性だと興味を持つ人が多いという。同分野の特定技能試験は月に10回程度あり、他業種に比べても頻度が高いという利点もある。業界の人手不足が深刻化しつつある中、需要と供給を初めて結び付ける試みだ。

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