FC琉球が首里城再建へ30万円寄付 チャリティマッチの収益で

 
FC琉球の倉林啓士郎社長(左から3人目)から寄付金を受け取った美ら島財団の花城良廣理事長(同2人目)=4月10日、那覇市の首里城公園管理センター(FC琉球提供)

 サッカーJ3のFC琉球を運営する琉球フットボールクラブの倉林啓士郎社長らは10日、2019年に火災が発生した首里城を管理する美ら島財団の花城良廣理事長を訪ね、再建支援を目的とした寄付金を贈呈した。寄付金には、昨年の11月19日にタピック県総ひやごんスタジアムで行った「FC琉球2022対沖縄レジェンド」のチャリティマッチの収益30万円を充てた。

寄付3回目「首里城のような存在に」

 FC琉球は2020年シーズンに首里城のロゴを入れたユニホームの売り上げの一部を贈るなど、寄付は今回で3回目となる。チャリティマッチも同年夏に開催予定だったが、コロナ禍で実施ができず、昨年11月にようやく開催にこぎ着けた。試合は昨シーズン限りで引退した上里一将のほか、レジェンドチームでは知念哲矢や赤嶺真吾ら多くの県出身選手らが出場し、スタジアムを盛り上げた。

 花城理事長に目録を手渡した倉林社長は「首里城は沖縄の人たちにとって誇りであり、シンボルだと思います。私たちも、少しでも県民にとっての首里城のような存在になれるように頑張ってまいります」と挨拶した。

 花城理事長は火災で影響を受けた美術工芸品の復元や修理を進めていることや、2026年に完成予定の正殿で展示ができるように準備を進めていることなどを紹介。その上で「頂いた寄付金も活用し、将来に向けて美術工芸品をしっかり残していきたい。今後ともお力添えをよろしくお願いします」と述べた。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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