美術館?いいえ、ホテルです 宿泊できる沖縄で最もアートな空間

 
沖縄出身の画家・幸地学さんの作品が並ぶフロア

 壁面に所狭しと並ぶ数々の絵画作品。沖縄県出身のアーティストや海外の作家、琉球王朝時代のものなど、作品は多岐に渡っている。静かにじっくりと絵を鑑賞できる環境も整っており、全てをきちんと見ようとすれば優に2~3時間はかかるだろう。
 美術館…と思いきや、ここはホテルだ。那覇市牧志にある「ホテルパームロイヤルNAHA 国際通り」には、絵画を中心に約200点の美術作品が回廊や客室、エントランスなどに展示されている。「宿泊客の皆さんにはゆっくり見てもらって、お気に入りの作品や作家を見つけてほしい」と話すのは社長の高倉幸一さんだ。

展示作品について説明する高倉幸一さん

沖縄作家の作品も多数展示

 美術品は幸一さん個人のコレクション。学生時代に画廊でアルバイトしたのをきっかけに、20代から50年近くかけて美術品を買い集めている、筋金入りのコレクターだ。「沖縄の事業家で1つ1つ作品を選んで買い集めてる人はなかなか少ないんじゃないかな」と笑いながら話し、作品の数や種類は「正直言って、自分でも把握できていないんだけどね(笑)」と付け加えた。

 ホテル館内での展示を始めたのは2018年から。この年に新設した別館を「Royal Art Museum(RAM)タワー」と名付け、アート作品で彩ったコンセプチュアルな空間にした。総支配人を務める息子の高倉直久さんが、幸一さん宅に多数の作品が眠っているのを見て「空調も効いてて保存にも良いホテルに飾って、せっかくだから人の目に触れさせた方がいいのではないか」と提案したのがきっかけだった。幸一さんは「それもそうだな」と、特に抵抗もなくすんなり自身のコレクションの展示を決めたという。

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