沖縄・奄美の世界自然遺産登録決定

 
沖縄島北部および西表島等の世界自然遺産登録で、くす玉を割り喜びを見せる玉城知事(右)と松田了県環境部長=26日、県庁

 世界遺産の登録を審査する国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は26日、日本政府が世界自然遺産に推薦した「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の登録を決定した。同日は県庁で世界自然遺産登録視聴会が開かれ、玉城デニー知事や西大舛高旬竹富町長ら関係者がオンラインで参加した。

 今回の登録は、2018年の登録延期から3年越しの実現となる。同年は、①沖縄本島北部の米軍訓練場返還地が推薦地に含まれていない②小規模の飛び地が複数含まれている、などを理由に延期勧告が出されていただけに、登録の実現に関係者からは喜びの声があがった。

 国内での世界自然遺産登録は、2011年6月の小笠原諸島(東京都)以来10年ぶり5件目。沖縄県内の世界遺産は、2000年に世界文化遺産となった「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」に次ぐ登録となった。

世界自然遺産登録決定の喜びを語る玉城知事=26日、県庁

 玉城知事は、西表島や沖縄本島北部やんばる地域の生物多様性に関する顕著な普遍的価値が認められたことを喜びつつ、「この貴重な自然環境を100年、1000年後の子々孫々に引き継いでいくため、国や地元市町村と連携し、世界自然遺産にふさわしい持続可能な地域づくりに取り組んでいく」と強調した。

 また、「この環境を守り次世代に引き継がねばならないという大きな責任も与えられた。県民一丸となって生物多様性を守りつつ、SDGsの精神に則り、地域の活性化にも取り組んでいきたい」とも述べた。 

 西表島の観光管理の強化については、「持続可能な発展に向けて適正な観光管理などを行う地元主体の西表財団の設立が進められようとしており、県も地元の動きにしっかり連携できるよう協議を進めながら、可能な限り協力していきたい」との考えを示した。

地元自治体・著名人からも喜びの声

 オンラインで参加した、やんばるの森を抱える知花靖国頭村長、宮城功光大宜味村長、當山全伸東村長からも喜びの声が上がった。知花国頭村長は、「大きな金メダルを取った思い。先人が守り育んできた森が世界に認められたことは、非常に誇りに感じている」と喜びを噛みしめた。

 また、西大舛竹富町長は「登録は重要な節目だが、これがゴールではない。これを契機に一層取り組みを加速させ、今後も西表島の価値を引き継いでいくため、国や県、関係機関と連携して取り組んでいきたい」と強調した。

 夏川りみさん、知花くららさん、HY、仲間由紀恵さんから祝福のメッセージも寄せられた。仲間さんは「世界自然遺産登録、おめでとうございます。やんばるや西表島の自然や希少な動物の価値が世界に認められて、私自身、誇らしく、とても嬉しく思っています」と語った。

(記事・写真 宮古毎日新聞)

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