緊急事態宣言再延長 蚊帳の外での決定劇 沖縄県民どう乗り越える?

 

落胆する県民へ玉城知事が示したメッセージは?

 しかし、やはり当初の4週間から3週間も延長して長い期間耐え忍んできた沖縄県民にとって、寝耳に水でさらに6週間追加という今回の政府決定は、素直に受け入れるには厳しすぎる内容です。緊急事態という現実は理解しつつも、先の見えない消耗戦についに希望が見出せないという県民も一気に増えてしまうかもしれません。

 今回、政府の基本的対処方針において、医療提供体制への負荷の改善が見られ、緊急事態措置の必要がなくなったと認められるときは、期間内であっても宣言を解除すると新たに示されています。玉城知事は、記者会見でことさらにこれを強調し、宣言の早期解除を目指して一緒に頑張ろう!と協力を呼びかけました。また、感染状況はだいぶ改善してきており、この傾向が続けば今月中にも宣言解除の数値目標に届くと思うとの希望も披露しました。

 行き場のない県民の怒りと落胆を、玉城知事は、受け止めることができているでしょうか

沖縄県民は国民の眼中にないのか

会見に立つ菅義偉総理(政府インターネットテレビより)

 沖縄県の感染状況が改善し、知事がまん延防止等重点措置への移行を要請したにもかかわらず、宣言を2度も延長したことについて、菅総理からは具体的な根拠はおろか、沖縄県民への労いの言葉がほとんどありませんでした。さらに悔しいのは、会見に参加した記者からの質問に、沖縄への措置に対する考えを質すものが一つもありませんでした。

 私たち沖縄県民は、菅総理や玉城知事の強調する宣言の早期解除に向けて、今一度冷静になって、この難局を乗り越えていくことが、果たしてできるのでしょうか。

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