和漢薬膳師芸人・さーきーの医食同源!③薬膳の「気」って何?
- 2021/6/11
- 食・観光
気を補うさつまいも
気を補う食材はさまざまありますが、今回はその中でも特に沖縄に馴染みの深い「さつまいも」を紹介していきます!
さつまいもといえば、野国総管(のぐにそうかん)が中国からさつまいもを持ち帰って栽培法を研究し、これを知った当時那覇の地主であった儀間真常(ぎましんじょう)が野国から栽培法を習い、琉球全域に普及させたということで有名ですよね。学校の授業で習った!という方も多いのではないのでしょうか?
さつまいもが琉球に伝来したのが1605年頃と言われているので、その歴史はなんと約400年!
さつまいもはながーい年月、沖縄で愛されてきました。
そんなさつまいも、嬉しい効果が沢山あるんです!
さつまいもには胃腸を丈夫にし、働きを活発にする作用があります。
食物繊維も豊富なことから、便秘改善にも有効な食材です。ビタミンCも豊富に含まれているので美肌作りや風邪予防にもぴったり!
体を冷やしたり、温めたりする性質がないので冷え性さんや暑がりさんにもおすすめの食材です。しかし、さつまいもには食欲を高める効果が含まれていて太りやすい性質を持っているので、肥満気味の方は食べ過ぎに注意。
ここで豆知識
当時、琉球ではサトウキビを栽培し黒糖を作っていましたが、砂糖作りはかなり困難!一度に沢山作ることができないので、作られた黒糖は薬としてごく一部の人に利用されてきただけでした。
そこで、中国に渡航経験のある儀間真常は若者を中国へ派遣し、新しい製糖技術を学ばせました。新しい製糖で量産された黒糖は、やがて一般の家庭にも流通するようになりました。
儀間真常はさつまいもだけではなく、製糖も広めたんですね〜!真常が製糖を広めなかったら、もしかしたら今も黒糖は高級品だったかも!?
さつまいもを使った琉球料理
嬉しい効果満載なさつまいも。沖縄で古くから愛されていることもあって、さつまいもを使った琉球料理は沢山あります!
その中でも著者、さーきーが大好きなのがこれ!「クジムチ(くずもち)」!
クジムチはさつまいものでん粉を根気よく練って作る昔ながらのお菓子です。王朝時代から愛されているお菓子で立派な王朝菓子とも言えます。
美味しいだけではなく、クジムチを食べると王様になった気分になれるので好きなんですよね〜(笑)
さつまいもを使った美味しい料理はまだまだ沢山あるので、ぜひ調べてみてね〜!
さぁ、今回は人の体を支える「気・血・水」から「気」のお話と沖縄で愛されるさつまいものお話を紹介しました!
気が足りずに体調を崩しているそこのあなた!さつまいもを食べて気虚を改善していこ〜!
次回は「気・血・水」の「血」のお話をしていくよ!お楽しみに〜!