思い立ちショートトリップで洗骨文化残る粟国島へ 女優・柴田千紘の沖縄めぐり
- 2022/3/6
- 食・観光
旅を愛する女優・柴田千紘さんに、沖縄リピーターの立場で見た沖縄を素直な視点で描いてもらう紀行日記。今回は泊港から行ける離島で、まだ行っていなかった「粟国島」に降り立ちます。
はいたい!
日本一早い桜の開花を見に行く記事を書いてからもう1年経つんだなぁと時の早さに驚いています。この1年、那覇に来るたびに気になる離島から周ってきた私ですが、大東島を除くと「とまりん」(泊港)から行ける離島はもう制覇したんじゃないか?と思っていたところ、港の看板に書いてある「粟国島」をうっかり忘れていたことに気付きました。
ビーチやシュノーケルや馬など好きなことで検索すると「慶良間ブルー」「阿嘉島のウミガメ」「渡嘉敷の珊瑚のビーチ」「久米島馬牧場」など真っ先に出てくる情報ですぐにワクワクして出かけていたので、私の趣味検索だと今まで「粟国島」が引っかかってこなかったのです。
なので看板に名前を見つけたとき「…??ここはなんだっけ?なんで行ってないんだっけ?」と思いながら、いずれにせよまだ未知の離島に行ける楽しみが残っていたことにテンションが上がりました。
今回の滞在中も、沖縄の天気予報はあまりあてにしてませんがその週で唯一晴れマークがついてる日があったので、行けていない離島があったのを思い出してすぐに行くことに。朝にたまたま(奇跡的に)起きられたので勢いで泊港まで行き、前情報ゼロの粟国島へ。
チケット売り場で往復チケットを買うと、思ってたより高い…6590円。それからよく見ると乗船時間2時間20分とそこそこ遠いらしい。
相変わらず船ではフラットな床でカバンを枕に睡眠。いつも雑魚寝用に上着を1枚持つようにしているけれど、それでもやっぱり船内は眠るにはちょっと寒いです。毛布の貸し出しをコロナでやめていたけど、船員さんに言えば借りれるのかも。めんどくさがって上着だけでモゾモゾ眠っていたら到着して親切なお客さんに「つきましたよ」と起こされました。
到着するまでに宿の情報見たり予約したらいいかと思っていたけどすっかり寝ていたので到着してから港の待合室で寝ぼけながら宿検索。最初に電話をかけた宿がコロナで営業していなくて、もしや野宿か?と思いながら電話をしていくと「素泊まりなら、外が見える窓がない部屋でも良ければ一応あいてます…」と言ってくれた民宿がありました。
「民宿あぐに」さんです。
食堂も兼ねているので食事が美味しい!と評判だったので食事なしの素泊まりはちょっも残念でしたがそれ以上電話するのをめんどくさがって即決(さっきからめんどくさがりすぎ)。
ただ、ついてみたら部屋が個室で広いし、かなり値段も安くなっていたので大満足!離島だとドミトリークラスの値段。むしろ他に色々選べていてもここを借りていたと思う。
さて来たはいいけどノープランすぎて、粟国島っていったいなにが…とやっと調べると、回遊魚天国!の文字が。沖縄でよくある珊瑚に熱帯魚の可愛い感じのダイビングとは違った、ギンガメアジをはじめとする魚の迫力の群れが見れるんだそうです。日本トップクラスの大物や群れのダイビングポイントと聞いたらもうそれ行くしかないでしょ!と思ったのですが今は2月。全然シーズンじゃない。
4月後半から7月一杯がこの魚群のベストシーズンだそうです。
シーズンじゃなくてもダイビングに連れて行ってくれる会社もあるかもしれませんが、そもそも急な前日に一人だけじゃまずボート出してもらえないでしょうから諦めて島探索することにしました。
着いた日は雨が降っていたので、鍾乳洞や粟国島らしい景色に出逢いに、電動自転車を借りて走り出しました(大雨なのに。正気かな?)。
ちなみにこんな私を見兼ねて宿の方が「車貸しましょうか?」と言ってくれました。運転免許なくて借りるわけにはいかなかったけど…優しい。