沖縄県内でオミクロン「BA.2」初確認

 
沖縄県庁

 沖縄県は5日、新型コロナウイルスで、オミクロン株の「BA.2」を県内で初めて確認したと発表した。沖縄本島在住の50代男性と20代男性の検体をゲノム解析し、判明したという。新規感染者数が増加傾向にある中で、より感染力が強いとされるBA.2が確認されたとあって、県は感染再拡大への警戒を強めている。

 BA.2は、県衛生環境研究所が2日から実施していた48検体の解析で確認した。50代男性は中部保健所管内の在住で、職業は確認中。2月28日に一般無料検査で検体を採取して陽性が判明し、現在は自宅療養中という。

 20代男性は施設職員で、居住地は南部保健所管内。2月24日に定期的に施設で行われているPCR検査で検体を採取して陽性が判明し、すでに療養を解除されている。2人はいずれも軽症で、感染経路や濃厚接触者、県外渡航歴の有無などについて、保健所が調査している。

 県感染症対策課の嘉数広樹課長は、オンライン会見で「(沖縄本島)中部地域と南部地域という異なる場所から見つかっている。BA.2が市中で広がっている可能性は否定できない」と述べた。

 また、「BA.2は、重症度について増加するという報告はないが、感染力が強いとされている。三密の回避、適切なマスク着用、手洗いなど基本的対策を徹底してほしい」と呼び掛けた。また、BA.2にもワクチンの効果があるとして、「3回目の接種をぜひ検討してほしい」と強調した。

 このほか、同株の検査体制を強化するため、衛生環境研究所のゲノム解析を週1回48検体から、週2回96検体に増やすことも明らかにした。今後、仮に感染が急激に拡大した場合には、医療従事者で構成する専門家会議の開催も検討する方針も示した。

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沖縄、感染者が再増加傾向

(記事・写真 宮古毎日新聞)


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