思い立ちショートトリップで洗骨文化残る粟国島へ 女優・柴田千紘の沖縄めぐり

 

 集落を通って粟国島らしさを見つけようとしながら細い道に気の向くままにぐんぐん。

 小さな島のこの周り方が私は大好き。昔ながらの家やフクギの間の道を通って、多少雨が降ってても1人で笑顔になってしまう(怖い)。

 そういえば到着後に検索して知ったのですがこの島、映画「洗骨」の舞台でもあるんですね。

 ガレッジセールのゴリさんが監督されてる映画で私もだいぶ前に映画館に観に行った作品だったんですが、いろいろ想像して考えたり友達との議論のネタにも出来る、この島でも実際に行われている文化がテーマ。

 今現在でも全てそうするってわけじゃないんだろうけど、遺体を焼かずに保管して、何年か後に(4年くらい経つとだいたい骨だけになってるそうです)取り出して、その骨を家族が自分達で洗うっていう。

 ニオイやもう原型を留めていない見た目を想像するだけで、自分なら自分の親の洗骨をするなんて耐えられるだろうか?と考えながら顔が歪んでしまうけど…粟国島ではまだそれが続いているらしい。

 意外なことにこの風習は沖縄の一部だけの特別なものというわけでもなく、オセアニア、東南アジア、中国、アフリカ、インド洋諸国などでも行われているらしい。文化の伝わりって不思議!

 なんでそんなことをするんだろうと調べたら、遺体を埋葬しただけだと子孫に災いをもたらす「死霊」の状態のままで、第二の葬儀という形で洗骨を行うと洗い清められた死霊は子どもや孫に幸福や豊穣をもたらす「祖霊」に昇華すると考えられたんだそう。

 骨洗われないと子孫に災いをもたらすなんて困ったもんですね。「なんで?」が尽きない…。

 私は死んだ後の体なんてどうにでもしてくれと思うので、お金も環境への負担もなるべくかけずに、だれかを驚かすこともなく、自然な形で野生生物の栄養にでもなった後大地に帰れたらいいな、と思うのですが皆さんの死後の理想も是非聞いてみたいな。

 こういう文化や信仰に関する話って興味深い!

 島を歩きながらも普通のお墓に入っている状態よりは多少生々しい遺体の存在を感じ、想像しながらのお散歩になりました。あの映画での浜辺の洞窟とかにも行けるのか〜!と楽しみでゴリさんのYouTubeを見てみると、その撮影地は「具志頭浜(ぐしちゃんはま)」。

 本島やないかい

 勿論粟国島で見れるシーンも沢山あるので「洗骨」を観てから行くのもオススメです。この機会にゴリさんのYouTube見れたのも良かった。粟国島の「あの世」とか面白いスポットや話を紹介してるのでそちらも見てみてほしいです。

 さて電動自転車で走っていると(わりときつい坂道が多かったので電動で良かった!)、「テラ」と書かれたところを発見。

 鍾乳洞があるらしい。ちなみにガイドマップにも載っている主要な観光スポットは道路に自転車用のラインが引かれていて、地図を見なくてもそのラインに沿って走っていれば辿り着ける便利なことになっています。

 ここをくぐって進んでいくとやっぱりこういうところは入り口がジャングルのようになっていて沢山の植物にパワーを封じられているような、守られているような、荘厳さを感じる。1人で入っていくのが少し怖かった。

 中で看板を発見して少し読んでみると、

 読経を極めたら水の上をも歩けると言った僧侶がなぜか命を賭けて証明することになって失敗するも実際にあと一歩のところまで水の上を歩いた。そこまで歩けたから死刑は免れたものの島流しの刑になりここへ流れてきて読経を続け余生をおくった。

 なにそのぶっ飛んだ話。

 色々面白くて本当の話なのか?!と興味深いけど、その僧侶の頭蓋骨がこのどこかにまだ眠っていて、僧侶を慕っていた人達や学童もまた祈りにきた場所とのことでいっそう不思議な集中力が増した。信仰を感じて考える時間になりました。

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