和漢薬膳師芸人・さーきーの医食同源!⑦「冬を乗り切る色」とは!
- 2021/11/29
- 食・観光
はいたい!沖縄で芸人をしています!スズカーサーキットさーきーです!前回は薬膳を作る上で大切な考え方「五行説」についてお話しました!
今回はこれから本格的に寒くなる季節、冬を健康的に過ごす薬膳のお話をしていきますよ〜!
季節に合わせた薬膳の作り方を理解して、免疫力が低下しがちな冬を乗り切っていきましょう!今回も和漢薬膳師の私が分かりやすく解説していきますよ〜!
冬は体のお休み期間!
沖縄といえども冬はやっぱり寒い!著者さーきーも冬がやってくると、家の中でガタガタ震えています…。
薬膳の世界で冬は休息の期間といわれています。冬になり、気温が下がると「気=生命エネルギー」が低下し活動量が落ちて、眠たい時間が長くなります。こうしてできるだけ体を動かさないようにすることで、エネルギーの消費を抑えています。
よく「冬は太りやすくなる」と言われますが、これは冬の寒さに備えて、体がエネルギーを蓄積するモードに切り替わり、効率よく食べたものを貯め込むようになるからです。
このように、冬は活動量を抑え、体に脂肪を溜め込んで、エネルギーの無駄遣いをしないようにする、いわば体のお休み期間といえるでしょう。
キーワードは「補陽温腎(ほようおんじん)」
冬は寒さのため体の機能が低下しがちです。これに外気からの冷えが加わると血の流れが悪くなり、熱を運ぶ血液が上手く巡らず、さらに体が冷え込んでしまいます。(めっちゃ悪循環!)
そして、寒さから体を守るため体のエネルギーを熱源として消費するため、免疫力が下がり風邪にかかりやすい状態となります。
そこで、体を温め体力を増す作用のある食品や血液の巡りを良くする「造血効果」の高い食品を摂りましょう。
薬膳の世界では冬の過ごし方のポイントを「補陽温腎(ほようおんじん)」と言い、体を温める食品と腎臓の機能を高める食品が大切だと考えられています。
腎は冬との関わりが深く、五臓(肝・心・脾・肺・腎)の中でも影響の出やすいものとされています。そのため冬は腎が司る膀胱や生殖器、骨や耳に影響が現れやすく、腎機能が衰えると尿の出が悪くなり、体の内側に水分が溜まってむくみや冷え、膀胱炎、貧血へと繋がっていきます。
冬を元気に過ごすために、体を温め腎機能を高める食品を積極的に摂っていきましょう。