和漢薬膳師芸人・さーきーの医食同源!⑦「冬を乗り切る色」とは!
- 2021/11/29
- 食・観光
冬を元気に過ごすために、おすすめの食材はこちら!
★血を造る働きのある食品
ごま、ほうれん草、牡蠣、黒きくらげ、牛乳、プルーン
★体を温めるタンパク質や黒い食品
黒豆、昆布、きのこ類、マグロ、タラ、赤身肉
ざっくりではありますが、上記が冬におすすめの食品です!こうしてみると、なんとなく黒い食品が多いように感じます。
薬膳の考え方で「陰陽五行理論」によると「赤、青、黄、白、黒」の5色のうち、黒色は腎に効果的な色と考えられ、黒い食材は腎を補うとされています。
色と各臓器が繋がってるってなんだか不思議ですね〜!難しいことは考えずに「黒は腎に良い!」と覚えるだけで薬膳的なメニューが作れるかも!?
ここで豆知識
薬膳の考えでは、難聴や視力低下、白髪などの老化現象を腎の衰えによるエネルギー不足によるものと考えられています。「白髪が多くなってきたな〜」と感じてきたそこのあなた、もしかしたら腎機能が低下してるかも!?腎機能を高めて若々しい自分を取り戻しましょう!
沖縄の冬至に!トゥンジージューシー
冬至は一年で最も夜が長い日。沖縄ではこの冬至の日に「トゥンジージューシー」を作り、ヒヌカン(火の神様)や仏壇にお供えをして家族の健康をお祈りします。
このトゥンジージューシーの具材となっている「ひじき」は肝臓の機能を高めてくれる食材です。
ひじきやわかめなどの海藻類には、尿の出を促して水分代謝を高め腎機能を補う働きがあります。また、ひじきは五味のなかでは「鹹味(塩味)」に属し鹹味は腎を補う味でもあります。ひじきの嬉しい効果としては、貧血、抜け毛、乾燥肌を予防してくれるというものがあります。
ひじきと相性のいい食べ物はにんじんと椎茸!ひじきもにんじんもカルシウムが豊富です。椎茸に含まれるビタミンDでカルシウムの吸収率を高めてくれるのです。
椎茸もにんじんもひじきも入っているジューシーはまさに最強の組み合わせと言ってもいいのではないのでしょうか!?
ここで豆知識
トゥンジージューシーのメインの具材ターンム(田芋)は、芋同士が連なってできることから子孫繁栄の縁起のいい食べ物として、沖縄の伝統的な食事には欠かせない食材として昔から愛されています。農業技術が発展する以前は、田芋は数が少ないため値段も高く贅沢品だったため、甘く煮付けて作るたーんむでんがくはお祝いの時にだけ食べる晴れ食だったそうです。
さぁ!今回は冬を元気に過ごすコツ「補陽温腎」の考え方を紹介しました!腎を労って冬も若々しく元気に過ごしましょう!
ではまた次回!風邪引くなよ〜!