新世代、世界のウチナーンチュ 2)タイ国日本人会勤務・嘉手苅紗耶さん 那覇市出身
- 2021/5/23
- 社会
行政や民間が強化に取り組む「世界のウチナーネットワーク」。海外に飛び立った多くのウチナーンチュとどのように協力し発展していくべきか、沖縄県のベトナム、シンガポール委託駐在員を歴任した遠山光一郎さんが世界各地のウチナーンチュを紹介していきます。
私は嘉手苅紗耶さん(28)=那覇市出身=と二度、シンガポールとバンコクでそれぞれお会いしている。一度目は嘉手苅さんが沖縄ツーリストの添乗員として同行する高校生の修学旅行に、私が講師としてシンガポールで講演した時。二度目は私がOTSグローバルとしてバンコクの旅行博でレンタカーのプロモーションをしている時にである。
もしかしたらその前にもお会いしている可能性もある。実は嘉手苅さんのお父様は沖縄県のシンガポール駐在員をされていた時期があり、その時、何度もお父様にお世話になっていたからだ。嘉手苅さんは当時1年間シンガポールで生活していたことがあり、その時にも、もしかしたらお会いしていたのかもしれない。勝手にご縁を感じてしまう。
モロッコでの経験で観光業に興味
嘉手苅さんは沖縄尚学高校に在籍の時から海外に興味を持っていた。「アイアーン」という国際的ネットワーク組織に部活として参加しており、ボランティア活動や、年に1回世界中から学生が参加するユース会議に参加していた。
活動の一環で北アフリカ・モロッコでの会議に参加する。「海外にきらびやかなイメージを持っていたが、その会議はアフリカ開催ということもあり、現実を目の当たりにして悔しい思いがあった」