SNSで性器画像 県内女生徒も「普通に送られてくる」チェコの話題作から考える

 

 幼い顔立ちをした18歳以上の女性俳優を、12歳としてSNSに登録させると10日間で2,458人の「オオカミ」たちからコンタクトが届いた…。こうした内容で話題になっているチェコのドキュメンタリー映画『SNS -少女たちの10日間-』が、22日(土)より那覇市の桜坂劇場で公開された。

 2018年から2021年まで沖縄県警サイバー防犯PR大使として活動し、小中学校でSNS・ネットの使い方についての講演会を行っているモバイルプリンスが映画の内容、そしてSNSの現状について解説する。

万人にオススメ「できない」ハードな作品

 『SNS -少女たちの10日間-』は、18歳以上の3人の女性たちが12歳の女の子になりきってSNSに登録し、接触してきた大人たちとのやりとりを生々しく記録した作品です。

 作品のプロットだけを聞くと「SNSの怖さを実感してもらうために子供たちにも見せたい」と思う方もいるかもしれません。しかし、内容はどぎつい性描写が続くため、R-15指定となっています。

 接触してきた大人の男たちは、少女たちに対してすぐに「裸を見せてくれ」「私の陰部を見ろ」などと要求します。相手の顔には目と口の部分以外にボカシがかかっておりますが、わずかに見える目と口が気持ち悪さを増幅させます。

 成人男性の私が見ても気持ちが悪い描写が続き、(オンラインでの試写を)何度も止めながら、かろうじて最後まで見ることができました。性暴力被害の当事者や、性描写が苦手な方は劇場で最後まで見るのは難しいかもしれません。見る人をかなり選ぶ作品です。

 その一方、少女たちが受ける被害を自分ごととして体験しにくい属性の成人男性はこの作品を見ることで、剥き出しの性欲がぶつけられることの怖さを疑似的に体験できると思います。

 設定だけを聞き、「私は少女を性の対象として見てないから大丈夫」と「自分ごとではない」と捉える人もいるかもしれません。しかし、作品内で「この加害者たちは、小児性愛者の特徴を備えていない。支配したいという欲求でこうした行動をとっている可能性がある」と言及されており、立場が少し変われば、自分もあのような行動を取るのではないか?という不安も湧き上がってきました。

沖縄の女子高生「普通にありますよ」」

 本作はチェコで製作されたドキュメンタリー映画ですが、作中で描かれる「問題」はチェコ特有のものではありません。日本、そして沖縄でも日々発生しています。

 昨年、高校生自身でスマホの使い方を考える「ちゅらマナープロジェクト」に私が参加した時の話です。

 シンポジウムに登壇する高校生たちと控室で意見交換をしている時、その場にいた四人の女子生徒全員が「SNSで一方的に性器の写真を送りつけられたことがある」と答えたのです。彼女たちは「気持ち悪いけど、プロフィールに高校生と書いていると普通に送られてきますよ」とあっけらかんと教えてくれました。

 日常的にそうした行為が行われていること。そしてそうした被害が当たり前となり、気にもとめていないことに私はショックを受けました。

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