新世代、世界のウチナーンチュ 2)タイ国日本人会勤務・嘉手苅紗耶さん 那覇市出身

 

 小さい時から、ずっと海外に興味があった。モロッコで世界の現実を知ったことで、海外への気持ちがより強くなった。もっと生の世界状況を理解したい。いろいろなことを吸収しまた情報発信していきたいと考えた嘉手苅さんは、その頃から観光業に興味を持つようになる。

 大学は本土に進学し、そこで現在の旦那様となるタイ出身の青山クアクン光さんと知り合う。卒業後、沖縄ツーリストに就職するが、旦那様が帰国していたこともあり、卒業から沖縄での就職期間中の約5年間は遠距離恋愛で愛を育んでいった。

タイ国日本人会で現地邦人をサポート

 2018年に、将来を考えタイに渡り、結婚。最初はタイ語を8ヶ月間学校で勉強して、現在は東南アジア最大の会員数を誇る「タイ国日本人会」で勤務されている。

 日本人会では、タイに住む日本人のサポートをはじめ様々な活動やイベントを企画したり、文化活動のサポート等を行っている。タイには大手会社の社員から様々なバックグラウンドを持つ日本人が入会していて大変刺激になっている。タイ企業とのやりとりでは、いきなり契約内容の変更やキャンセル等を簡単に行うタイビジネス文化と日本の商習慣との違いにも驚かされている。今はコロナ禍なので、それに関連するタイ国内の規制情報を在住邦人に発信するなどの業務もある。

スポーツ一家の夫家族

 生活の面では、旦那様は名前からもわかるように、日本人の義理のお父様(青山功さん)とタイ人の義理のお母様(チョンコンニーさん)との間に生まれ、両国にルーツがある。

 熱心な仏教国であるタイの信仰の深さには最初は驚かされたが、現在は問題なく生活に溶け込んでいるという。バンコクは渋滞がひどく、電車やバスが通っていない場所も多くあるが、最近ではバイクタクシーなどの運ちゃんと月間契約してバイクの後ろに乗り出勤するほど慣れてきた。とてもたくましい。

 実は義理のお父様は、野球文化が全くなかったタイで子どもたちに野球を教えるなどゼロから普及させ、現在もタイU18代表監督をされており「タイの野球の父」と呼ばれている方だ。義理のお姉さまも女子プロゴルファー。旦那さまも元々は日本で甲子園を目指すため、仙台の高校に入学した。現在はお父様と同じ道を歩み、パーソナルトレーナーや野球アカデミーのコーチをなされ、お父様のようにタイで野球を広めるために頑張っていらっしゃる。絵に描いたようなタイのスポーツ一家である。

タイの家族と。左端が嘉手苅さん
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