地域とともに生きる 北海道出身の島パーラー店長
- 2021/5/17
- 社会
宿泊先での知り合いをきっかけに沖縄移住へ
沖縄との繋がりができたのは周遊中に宿泊したゲストハウス。「そこで津堅島に空き家があるという沖縄の人と出会って、一緒にリノベーションしてゲストハウスをやろうってことになって」。帰国早々、沖縄に移住して即実行。そして津堅島に住んでいる間にうるま市の地域おこし協力隊へ誘われ、そこで起業することを前提に浜比嘉島担当として勤務した
協力隊として役場職員の浜比嘉島担当になり全力で島の魅力発信に務め、島の人たちとの交流で築き上げた信頼感が今のコロナ禍でも動じる事のない営業に繋がっている。「コロナがない時は、観光客が8割、島民が2割だったけど、今は島民が5割くらいかな。県外の人も来るけど、自分のためにお守り(島のおばぁたちが制作した清めマースが入った魔除け)を購入し、島民はぜんざいを食べに来てくれる。沖縄のぜんざい愛に助けられていますよ」と笑った。
長距離走は苦手。短距離の目標を一つずつ
緊急事態宣言発出中は店舗を閉め、その間、役場でお手伝いをするなど、周りの人たちに助けられその時々に対応し、自分のできることから実行してきた。
「世界に出ていろんな価値観を知った。たくさんの人と出会ってたくさん語り合えた。その経験があるから、ちょっとしたことでは動じないわね。昔から小さな目標をたてて、一つずつクリアしてきた。長距離走は苦手なので、短距離の目標で。器用貧乏といわれたけど、逆にそれが今の世の中にはいいのかも。いろんなことに興味をもっているので、100%だと時間が足りないしね。ゴールを決めて何度も繰り返すのが性に合っているのかな」
協力隊を卒業後、周りの人との繋がりと裕美の名前を掛け合わせて、自分の会社「You & Me」を立ち上げ、お店を造った。「島パーラー浜比嘉店ってしたのは、浜比嘉だけで終わりではないってこと。次はどこに出そうかと考えている」。どんな状況になろうと、当たり前にとらわれず、常に目標を定め、できることから行動する。まさにコロナ禍でたくましく生きるヒントを学んだ。