安倍晋三氏の献花台に花を手向ける訪問者続々 自民党県連事務所

 
自民党沖縄県支部連合会に設置されている献花台

 日本全国を揺るがした安倍晋三元首相の銃撃事件を受けて、12日から那覇市久茂地にある自民党沖縄県支部連合会に献花台が設置されている。県連スタッフによると、凶弾に倒れた安倍氏を悼んで10分おきに訪問客があり、この日は午後3時までに30人余りの人たちが花を手向けに訪れたという。献花台は15日まで設置する予定。

 献花の受付は事件翌日の9日から、第26回参議院議員通常選挙の沖縄選挙区に出馬していた古謝玄太氏の陣営で行っていた。

 県連のスタッフは事件について「選挙期間の真っ只中でもあったし、衝撃は大きかった。当日の遊説は取りやめになったし、菅(義偉)さんの応援来沖もキャンセルになるしで、影響もかなりありました」と話す。訪問者とは特に会話などもせず、芳名帳に記入してもらい「粛々とお花をたむけてもらっています」という。

 取材した午後3時ごろ、テレビではちょうど安倍氏の葬儀が中継されており、スタッフたちが画面を食い入るように見つめていた。

 献花に訪れた40代の男性は、安倍氏について「民主党から自民党に変わった後、世界に通用する日本を打ち出してくれた政治家だと思います」と振り返る。事件の一報を耳にした時は「仕事が手につかず、本当に日本で起こったことなのか」と衝撃を受けたという。

「沖縄のことで言えば基地問題も含めて色々な批判もありましたが、影響力があったのは確かで、これからも後続を指導してもらいたかった」と安倍氏を偲んだ。

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真栄城 潤一

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1985年生まれ、那覇市出身。
元新聞記者、その前はバンドマン(ドラマー)。映画、音楽、文学、それらをひっくるめたアート、さらにそれらをひっくるめた文化を敬い畏れ、そして愛す。あらゆる分野のクリエイティブな人たちの活動や言葉を発信し、つながりを生み、沖縄の未来に貢献したい、と目論む。

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