和漢薬膳師芸人・さーきーの医食同源!①意外と身近な薬膳の世界
- 2021/5/20
- 食・観光
沖縄料理は薬膳料理!?
医食同源とは日頃からバランスの取れた美味しい食事をとることで病気を予防し、治療しようとする考え方。
調べると、医食同源という言葉自体は中国の「薬食同源思想(やくしょくどうげんしそう)」から着想を得て日本で作られた言葉だそうです!
※薬食同源思想…薬も食べ物も元は同じで加工や調理の方法により薬にも料理にもなるという考え方
うん。
薬膳発祥の地中国の影響を受けているな!
そう言えば、私も昔から貧血の時によくお母さんやオバーに「チムシンジ(豚レバーの汁物)」作ってもらってたっけな。
そのチムシンジを食べると不思議と体調が良くなるんですよね。
豚のレバーは薬膳的に言うと「血を養う」力を持っている食材なので、これももしかしたら中国の薬食同源思想からヒントを得て生まれた料理なのかもしれませんね。(今度詳しく調べてみよっと)
ここで豆知識
沖縄では古くから調子が悪いと肉・魚・野菜・薬草・野草を煮込んで作る「シンジ(煎じ汁)」 を飲む習慣があります。中でもチムシンジは体力が弱まっている場合に飲むと良いとされクスイムン(薬になるもの)として重宝されています。
薬膳料理にあるマイナスなイメージ
皆さんが恐らくお持ちであろう「薬膳ってなんだか不味そう」「薬膳って作るのが難しそう」というイメージはズバリ「近からずとも遠からず」です!そのご説明をさせてください!
まず「薬膳って作るのが難しそう」というイメージ。これこそ「近からず遠からず」!
薬膳料理はそもそも「材料」を集めるのがかなり困難!
薬膳料理は基本的に漢方薬の元になる「生薬」というものを使うのですが、私が前に見た本格薬膳のレシピ本には「まず、冬虫夏草を用意しましょう」と書かれていました。
(虫が苦手な人は注意。かなり気持ち悪いよ)
冬虫夏草なんて絶対にスーパーに置いていないし見つけたとしても思った以上に高くて買わないはずです。