さーきーのマジムン飯②健康食として沖縄県民に愛されたアヒル汁

 
スズカーサーキットさーきー

 はいたい!沖縄で女芸人をしています!スズカーサーキットさーきーです!

 今回で2回目となるこの「マジムン飯」!

 前回は知名度No.1のキジムナーのアレコレや、キジムナーにちなんだマジムン飯を紹介しましたが、みんな読んでくれたかな!?前回のマジムン飯「たふぬあんらみす」はお米のお供に、お酒のお供にぴったりな料理でしたが、試していただいた方もいらっしゃるのでしょうか!?

 さぁ、今回も沖縄に潜むマジムンの特徴やエピソード、そしてマジムン退治に効果的!?な料理をマジムン大好き!料理大好き!な私さーきーが紹介していきます!

なめたらダメ!アフィラーマジムン

 今回紹介するマジムンはこちら!

 アフィラーは沖縄の言葉で「アヒル」を指す言葉。アフィラーマジムンはその名の通り、アヒルのマジムン(妖怪)です。アフィラーマジムンは沖縄県読谷村に伝わるマジムンで、薄い灰色がかった体でよちよちと歩いて行動するのが特徴。

アヒルの親子

 親アフィラーマジムンの後ろからヒナがついて歩いている姿も目撃されているようです。これだけ聞くと「なんだか可愛い」と思っちゃうけれど、侮るなかれ。アフィラーマジムンはかなり恐ろしい妖怪なんです。

 アフィラーマジムンはその姿を見た人間の股をくぐろうとする特徴があります。アフィラーマジムンに股をくぐられた人間はたちまち絶命してしまいます。

 嘘だろ。股くぐられただけで絶命するなんて…。いくらなんでも理不尽すぎます。

 こんな話も。ある農民がアフィラーマジムンに遭遇。股を潜らせまいと石をアフィラーマジムンに投げて撃退したところ、なんとそのアフィラーマジムンはたくさんの小さな蛍になって飛び散っていったそう。なんて幻想的な最後。人間を死に追いやったり幻想的な最後を遂げたり、人間を振り回しすぎです。

 アフィラーマジムン、色んな意味で恐るべし。

 そんな人間をぶんぶん振りまわしまくっているアフィラーマジムンにまつわるマジムン飯はこれだ!

アヒル汁ってどんなの!?

 沖縄県でアヒルと言ったらやっぱりこれ!アヒル汁!

沖縄の郷土料理であるアヒル汁

 沖縄県以外ではあまり馴染みのないアヒルも県内の食堂とかでたまーに「アヒル汁」が食べられたりしますよね。でも実は著者さーきー、アヒル汁を食べたことがありません。

 アヒル汁って一体どんな味なんだろう?やっぱ鶏肉と同じ味なのかな?想像だけ膨らましても味は全く分かりません(そりゃそうだ)

 アヒル汁が食べられるお店に行けばいいんだろうけど、著者さーきーは生後1ヶ月も満たない乳児を抱える身。身動きがとれません。

 万事休すか!?連載第2回にして終了か!?いや!こんな時はあの人に聞こう!

沖縄大好き!あの人に聞こう!

 私、さーきーが所属するオリジンコーポレーションには、沖縄の文化を愛してやまない男がいる。その名もじゅん選手。彼は沖縄のありとあらゆるものを愛し、話す言葉はほぼ全て沖縄言葉。時々会話がうまくいかない時もあるほど。標準語の方が苦手とも言っていた。

 そんな沖縄大好き!なじゅん選手だったら、アヒル汁くらい日常的に食べているのでは?

さっそくLINEで聞いてみた。

ーーーーーーーーーー

さーきー

「じゅん選手お疲れ様です!突然なんですけど、アヒル汁って食べたことあります?アヒル汁の記事書いているんですけど、食べたことなくて。味とか教えてほしいです!」

じゅん選手

「お疲れさま♪アヒル汁、食べたことあるよ!」

「小さい頃、重度な喘息持ちで、喘息に効く食材としてアヒル料理が良いってからに。牛汁みたいににんじん、昆布、味噌汁の中にアヒル肉って感じかな。びっくりするくらい固い。また鶏肉とは違う。出汁も山羊みたいに濃厚ではなくて、肉自体を食べたら、これがアヒルなんだ!ってくらいの多少独特な味」

「一応美味しい!鴨って言われたら鴨みたい。北中城の大西テラスゴルフ場で何回か食べたことあるよ!あと、小さい頃おとーとパチンコ屋行って食堂で食べてたな。北中城はまだあるか分からんなぁ」

ーーーーーーーーーー

 めっちゃ答えてくれました。沖縄愛が止まりません。

 そして、さすがじゅん選手。アヒル汁も幼少期から食べていらっしゃる!

喘息や風邪の特効薬にも

 じゅん選手が教えてくれたアヒル汁は私が想像していた感じとちょっと違っていました。味も食感も意外だけれど、一番はアヒル汁は喘息の薬になるということ。調べてみると、沖縄では古くからアヒルの肉は喘息や風邪、貧血やむくみの特効薬に煎じられているそう。

 美味しいだけではなく、体にも良いなんて!ますます食べてみたい!息子よ、早く大きくなってくれ!(不純な形で成長を願う母)

 ちなみに…

 アヒル汁は喘息や風邪、貧血やむくみだけではなく、皮膚の機能改善効果や免疫力向上、関節炎、骨粗鬆症、老人白内障の予防効果にも期待できると言われています。嬉しい効果抜群なアヒル汁、お目にかかれたらぜひ食べてみて!

 さぁ、今回は沖縄県読谷村に伝わるアフィラーマジムンとマジムン飯・アヒル汁を紹介しました!

 アフィラーマジムン出くわしたら捕まえてアヒル汁にして美味しく食べちゃおう!

 まぁ、アフィラーマジムンが出没するようになったのは人間がアヒル汁を食べるようになったから、らしいですけどね…。

Print Friendly, PDF & Email

関連記事

おすすめ記事

  1.  サッカーJ3のFC琉球が、第2次金鍾成(キン・ジョンソン)監督体制下の初陣を白星で飾った…
  2. 今季から琉球ゴールデンキングスに加入したアレックス・カーク(左から2人目)やヴィック・ローら=16…
  3.  FC琉球の監督が、また代わった。  サッカーJ3で20チーム中18位に沈む琉球は1…
  4. 戦前に首里城正殿前に設置されていたバスケットボールゴールを再現した首里高校の生徒ら=8月27日、那…
  5.  8月12日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール市民交流室は熱気が渦巻いていた。ステー…
宮古毎日新聞

特集記事

  1. 再びFC琉球の指揮を執ることになり、トレーニング中に選手たちに指示を送る金鍾成監督=19日、東風平…
  2. ヴィック・ロー(中央)の入団会見で記念撮影に応じる琉球ゴールデンキングスの(左から)安永淳一GM、…
  3. 沖縄県庁  沖縄県は、地域の緊張を和らげようと、4月から「地域外交室」を設置し、照屋義実副知…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ