気迫再び 元キングス山城吉超 バスケスクール始動
- 2021/5/11
- エンタメ・スポーツ
志高く、敷居は低く
本島中南部の体育館を中心に週3~4回、小中学生向けに指導を始めている。経験者から初心者までクラス分けして行うことにしているが、取材で南城市内の体育館を訪れた5月7日は、小学校でミニバスケットボールを経験してきた中学1,2年生たちで結成されたU-15クラブチーム「グリズリーズ」の練習開始日だった。行うトレーニングの意味を選手たちと一緒に確認しながら、時に厳しく、良いプレーには笑顔で声を掛ける山城さん。その傍らでさらに細かい指示を送り練習を取りまとめていくのが山城さんの母校、興南高校での後輩にあたる泉 翔(いずみ しょう)コーチだ。
「体格に恵まれていて上手な人はいっぱい居ますが、気持ちを全面に出してどんな(大きな)相手でも負けないというのが見えるバスケをするのは、あの人(山城さん)だと思って憧れて、僕も一緒にやりたいと思って(一緒にクラブ運営を)始めました。バスケが上手くなることだけでなく、強い気持ちを持つ子たちになれるよう指導していきます。それは社会に出てからもきっと役に立ちますし、そのことに共感してくれた方々のお子さんたちが(スクールに)入ってくれました。バスケ自体、トランジション(攻守の切り替え)が肝のスポーツなので、守って走れるチームを作りたいと思っています。その中で個人的なスキルを細かく教えていきます」
スタートしたばかりで試行錯誤もあるが、できるだけ敷居の低いスクール、クラブチームを目指している。例えば、通いたくても交通手段がないという場合には保護者と相談の上、送迎をスクール側で行うことも検討する。グリズリーズの練習初日には那覇、南風原の他、宜野湾や中城から体験入会も含め13人が参加した。また選手は学校の部活、クラブチームのどちらかでプレーすることを決めることになるが、両方を体験した上で子どもたち自身に決めてもらうこともしている。