FC琉球がホーム初勝利で最下位脱出 栃木に1ー0

 
ボールを追う中野克哉(右)=沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム

 今季第16節にして、ついにホーム初勝利を掴んだ。

 サッカーJ2のFC琉球は14日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで栃木SC(19位、勝ち点15)と対戦し、1ー0 (前半1ー0、後半0ー0)で競り勝った。前節に続き2連勝した琉球の通算成績は3勝4分け9敗となり、勝ち点を13に伸ばした。順位は最下位の22位から1つ上げ、暫定で21位。

 本試合は15日の沖縄県の本土復帰に合わせ、「沖縄復帰50年記念試合」と銘打って開催された。

泥臭く狙い続けた1

 未だホームでの勝利がなくリーグ最下位に沈む琉球と、8試合勝ちなしで19位と同じく下位の栃木は、何がなんでも勝ち点を積み上げるという気迫が見てとれた。フォーメーションは琉球が4-4-2、栃木は3-4-2-1で試合が始まった。小雨が降る中、両チームは泥臭くゴールに向かい続ける。琉球は丁寧にボールをつないで相手DFの裏を狙い続け、栃木はサイドから攻め入り、セットプレーでチャンスをつくった。

 ボールを保持しながらゴールに向かい続けた前半12分、MF中野克哉がペナルティーエリア内に浮き球のパスを出す。MF池田廉が足を伸ばして触れたボールがゴール前にこぼれ、素早く反応したFW草野侑己が右足で流し込み貴重な先制点を決めた。

ゴールを決めた草野侑己を讃える選手たち

 その後もMF清武功暉がドリブルで切り込み、右足を振り抜くが惜しくも枠を捉えられない。栃木もMF黒﨑隼人がサイドを使ってクロスシュートを放つなど、互いにし烈な攻防が続くが、得点には至らなかった。

守備の共通認識が生んだホーム初の無失点

 琉球はこれまで30失点しており、リーグ最悪の失点数だ。失点パターンの中でも特にセットプレーによる形が多い。ホームでも先制点を決めるが、守備の緩みから同点に追い付かれる。逆転されるケースも珍しくない。チームは「練習から声を掛け合い、気を緩めない雰囲気づくりを徹底していた」(池田)。

ボールチェックに行く池田廉

 後半に入ると栃木はさらに攻撃のギアを上げ、ピッチを幅広く使いボールを動かすが、琉球の守備をこじ開けられない。コーナーキックなどセットプレーで何度もチャンスをつくるが、GK田口潤人が体を張ってセーブし、ゴールを割らせなかった。

 後半のアディショナルタイムは長めの7分。栃木にロングボールで攻められ、セットプレーのチャンスを何度も与えてしまう。それでも琉球の選手達は互いに連動し、引き締まった守備でボールをかき出し続けた。

 今季ホームで初めての無失点試合となった。新型コロナウイルスの濃厚接触の疑いのためベンチ入りできなかった喜名哲裕監督に代わり、指揮を執った倉貫一毅ヘッドコーチは「これまでセットプレーでやられるケースが多かったが、非常に良くやってくれた」とうなずいた。

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