東江正作新監督就任、「親子鷹」で再建へ 琉球コラソンが新体制発表

 
東江正作新監督(中央)を囲み、飛躍を誓う琉球コラソンのメンバー=19日、沖縄県庁

 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンが19日、沖縄県庁で記者会見を開き、7月に開幕する2022-23シーズンに向けた新体制を発表した。新監督にはU-16、U-20女子日本代表の監督などを歴任してきた東江正作氏(61)が就任。複数年契約を結んだ。主将を務める息子の東江太輝(32)と共に、「親子鷹」で低迷の続くチームの再建を図る。

指導実績は折り紙付き

 正作氏は浦添市出身で、1961年1月20日生まれ。浦添市立神森中学校、浦添高校を卒業後、実業団の強豪・大崎電気でプレーした。1987年に沖縄で開催された海邦国体では、沖縄の成年男子で出場し、4強入りに貢献した。

 カテゴリ別の代表監督の他、母校の神森中学をコーチとして全国制覇に導くなど、指導者としての実績は折り紙付きだ。

 コラソンから監督の打診を受けた時は「『来たか』という思いだった」と以前から覚悟はあったよう。「すぐにどういう風なチームにしていこうか考えていました。選手の顔を思い浮かべながら、どうやれば力を発揮できるかをコーチと方向性を一つにしてやっていく」と語った。

勝ち星を昨季の倍に 「泥臭く挑戦」

自身のチーム像を語る東江正作新監督

 コラソンの昨季2021-22シーズンの成績は4勝1分15敗で11チーム中9位。20-21シーズンは4勝2分14敗で10位、19-20シーズンは2勝1分24敗で9位と長らく低迷が続く。

 正作氏は「昨季は4勝。最低でも倍は勝ちたい」と8勝以上を目標を掲げる。「選手16人をフル動員して戦いたい。運動量と闘志を前面に出して、60分間フルでファイトする。1人で相手を止めきれなければ、2人、3人と常に連動していく。これは攻撃でも一緒です。泥臭く、何回倒されても起き上がってチャレンジしていくチームにしていきたい」と総合力で戦う姿勢を強調した。

 昨季は1試合の平均得点が約25点だったことを念頭に「30点は取らないとリーグで勝利を掴むのは難しい」と指摘。その上で「私の場合は攻撃は守備を揺さぶって、1対1の強さから勝負に行く。連係、連動を強調していきたい。190センチオーバーの選手にも果敢にチャレンジしていく、より縦の強さが強調されるチームになる」と自身のチーム像を描いた。

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