キングス、初のファイナル進出に王手 最大21点差を逆転 島根に94-85
- 2022/5/21
- エンタメ・スポーツ
キングスが初のファイナル進出に王手を掛けた。
プロバスケットボールBリーグ1部西地区1位の琉球ゴールデンキングスが21日、ホームの沖縄アリーナでチャンピオンシップ(CS)準決勝第1戦を行い、西2位の島根スサノオマジックに94-85で勝利した。第1クオーター(Q)で最大21点差を付けられたが、守備の修正に注力した他、勝負所を見極めたアレン・ダーラムの活躍で逆転勝利を飾った。
来場した観客数は8020人。2戦先勝方式のため、22日の第2戦に勝利すればファイナル進出が決まる。
もう1つのカードである西4位の川崎ブレイブサンダースと西4位の宇都宮ブレックスの準決勝第1戦は、宇都宮が83-70で先勝した。
島根が第1Qだけで8本のスリーポイント
好スタートを切ったのは島根。
レギュラーシーズンの得点ランキングで日本人トップの安藤誓哉と東京五輪日本代表シューターの金丸晃輔を警戒するあまり、「ヘルプに来てる選手のところからやられてしまった」(桶谷大キングスHC)と、第1Qだけで8本のスリーポイントを許した。
悪循環はオフェンスにも波及する。今村佳太が試合開始から1人で連続10得点を挙げるが、キングスの持ち味である内外のスムーズなボール回しが影を潜め、リズムの悪いシュートで波に乗れず。第1Qでいきなり34-21と大きく水を開けられた。
機動力高め速攻連発 ダーラムが起爆剤に
前半を終えた時点でも11点リードを許していたが、後半に入ると徐々に流れがキングスに傾き始める。
きっかけは島根のビッグマンの1人である帰化選手、ウィリアムス・ニカが第3Q開始3分を待たずにファウル4つになったこと。ここで「ニカは攻守で試合に変化を与えられる選手。彼がファウルトラブルになった時に積極的に攻めたいと思った」と勝負所を見極めたアレン・ダーラムが一気に積極性を増す。
ドライブやリバウンドからの1人速攻でインサイドを徹底して攻め、このクオーターはフィールドゴール4本中4本成功で10得点。相手ディフェンスが収縮した結果、今村や岸本隆一がいい形でスリーを沈め、猛追に加勢する。
さらに第3Qの最後にはダーラムがドライブでニカのファウルを誘い、退場に追い込む。島根の別のビッグマンであるリード・トラビスもファウル3つとなり、同点で最終第4Qに入った。