キングス、一番乗りで準決勝進出決定 秋田に77ー56で連勝

 
ルーズボールに体を張って飛び込む小野寺祥太=14日、沖縄アリーナ

 キングスが一番乗りでチャンピオンシップ(CS)準決勝進出を決めた。

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区1位の琉球ゴールデンキングスは14日、ホームの沖縄アリーナで準々決勝第2戦を行い、東地区5位でワイルドカード下位の秋田ノーザンハピネッツに77ー56で快勝。シリーズ成績を2勝0敗とし、準々決勝を突破した。

 キングスの準決勝進出はコロナ禍でCSが中止となった2019ー20シーズンを除き、4季連続。

 準決勝は21〜24日、沖縄アリーナで2戦先勝方式で行われる。相手は西2位の島根と東3位のA東京の勝者。両チームが14日に島根のホームで準々決勝第1戦を行い、島根が80ー63で先勝した。

インサイドアウトでスリー演出 成功率4割超え

スリーポイントを沈めて客席にアピールする並里成

 キングスは第1Qこそ2点ビハインドで終えたが、第2Qで攻守に火が付く。スクリーンやピック&ロールを多用する相手に対し、連携した守りでシューター陣をフリーにさせない。秋田が得意とするスリーポイントシュートをほぼ封殺し、このクオーターをわずか9失点に抑えた。

 攻撃ではこのクオーターだけで29得点。インサイドを攻めて相手守備を収縮させてからのキックアウトで効率的にフリーの場面をつくり、5本のスリーポイントを沈めるなどして点を量産。18点リードで前半を折り返した。

 第3Qは秋田の守備がゾーンからマンツーに変わったタイミングでリズムを失い、一時4点差まで詰め寄られた。それでも最終第4Qに再び守備からリズムをつくり、秋田をこのクオーター6点に抑えて突き放した。

コー・フリッピン(右)が抜かれた後、素早くカバーに入るジャック・クーリー(左)

 試合を通してわずか56点しか許さなかったキングス。桶谷大HCは「第3Q以外はハードでスマートな守備ができた」と及第点を付ける。

 堅守が持ち味の秋田に対し、ターンオーバーの数は第1戦を3つ下回る11。スリーポイントは44.1%の高確立で15本を沈め、「インサイドアウトのパスからのスリーを打ち切れた。自分達の形を作れたのは良かった」と満足げに振り返った。

小野寺が最多14得点 準決勝に向け大収穫

 準決勝進出を懸けた大一番で最も輝きを放ったのは、これまでなかなか主力に定着しきれていなかった小野寺祥太だ。古巣との対戦だったこともあり、第1戦は「空回りした」と攻守にキレを欠き、フィールドゴールのシュート本数はゼロ。わずか9分31秒の出場時間にとどまっていた。

 しかし、この日は別人のような活躍を見せる。

 第1Q残り約3分でコートに入ると、いきなりスティールを決めて波に乗る。第2Qに入ると、今度はオフェンスで存在感を発揮。試合前にチームメートから「もっと打て」「前向きにいけ」と助言をもらっていたと積極的な姿勢を貫き、迷いなく4本のスリーポイントを放って3本を射抜いた。

 後半でも勝負所で攻守に好プレーを見せ、得点はチームトップの14点。守りでは秋田のシューター古川孝敏や田口成浩らにボールを持つ前からベッタリと張り付き、自由を奪った。出場時間は26分17秒。大舞台で縦横無尽の活躍を見せ、「正直、めちゃくちゃ楽しかった。集中しないといけないけど、ニヤニヤしてしまって」と照れくさそうに笑った。

 試合後は敵、味方関係なく称賛の嵐だったという。

試合終了後にファンの前でパイクパフォーマンスをし、チームメートに笑顔で迎えられる小野寺祥太

 「みんなめちゃくちゃ喜んでくれました。ロッカーでも『グッジョブ』とか、ドウェインは『お前を誇りに思うよ』と言ってくれて。(秋田の)田口からは『お前すげぇよ』と頭をぐちゃぐちゃにされた。元チームメートからそう言われるのは嬉しかったですね」

 ただ、1番嬉しかったのは桶谷HCらコーチ陣だったのかもしれない。田代直希と牧隼利が負傷離脱し、ウイングの選手層が薄くなっていることを念頭に、指揮官が嬉々として振り返る。

 「試合前、アシスタントコーチと『今日祥太(の調子)が上がってこないとこれからしんどくなる』と話をしていた。本人も自信を持てたし、まわりの選手も信頼できるようになったと思う。このゲームは、僕たちにとって大成功でした」

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