鶏に優しい“平飼い”養鶏場、21歳大学生が起業 うるま市
- 2021/4/2
- 経済
ケージ飼いは、殺伐とした環境で自由に動き回ったり羽を広げるような広さはなく、生産の効率と低コストを優先する背景が深く関わっている。低価格や大量生産を支えるために、家畜の権利や福祉が犠牲となっている現状に、宮崎さんは「養鶏家も鶏をいじめたくてそのように飼っているわけではありません。鶏がどれだけ厳しい環境で育っているかの情報がなく、卵は安ければいいなど産業構造や消費者の鶏卵に対する認識の歪みがあります。この事実を見ると、なんだかやるせない思いを感じてしまいます」と話す。
平飼いリーディングカンパニー目指す
宮崎さんは、日本における平飼い卵の比率を欧州に近づけることを使命として、業界の先頭に立つ「平飼いのリーディングカンパニー」のポジションを目指すことを決意した。こうして、うるま市に移住し、お世話になった徳森養鶏場の協力を得ながら、使っていない養鶏場を借りて、鶏卵の生産・販売に取り組んでいる。