「こんな時だからこそ生の舞台を」琉球芸能と写真展 4日に本公演

 
語らずとも舞台への意気込みを感じる稽古の様子

 新型コロナウイルスの影響で多くのイベントが中止を余儀なくされる中、「こんな時だからこそ」とあえて公演開催に挑戦する者も居る。歌三線奏者の玉城和樹、琉球舞踊家の川満香多、カメラマンの大城洋平による三人会『琉球芸能と写真展』だ。
 4月4日には那覇市の琉球新報ホールで、川満さんによる琉球舞踊2題と玉城さんの琉球古典音楽独唱、そして語り組踊『手水の縁』の上演が予定される。それに先立ち4月2日から4日まで、同ギャラリーで大城さんによる組踊や沖縄芝居などの写真約150点が展示される。琉球芸能と写真がコラボレートする舞台とはどんなものなのか、話を聞いた。

真剣勝負を追うレンズ

 本番に向けた稽古場。県内外で「癒しの音」としてイメージが定着している三線だが、この稽古場には三線の張りつめた高音が緊張を生み出していた。琉球古典音楽『諸屯節』にのせて踊られる琉球舞踊『諸屯(しゅどぅん)』。女踊の丁寧でゆっくりとした1つ1つの動きの中に、厳然さが感じられる。

 つづく『高平良万歳(たかでーらまんざい)』では、歌に合わせて床を踏み込む重厚な音が部屋に響きわたった。そんな琉球古典音楽家と琉球舞踊家の一対一の真剣勝負を見逃すまいと、大城さんのカメラのレンズが追いかけていた。

発端はコロナ禍

 「このコロナ禍が無ければ、公演を今やろうと思わなかったでしょうね」。玉城さんは言い切った。観客を楽しませる公演をやりたいと以前から頭の中で描いていたものの、開催を決意したきっかけは昨年の感染拡大の影響で舞台への出演数が減ったことだったという。「感染を拡げないとなると上演できる企画も内容も限られてくる。だけど、こんな時だからこそ生の舞台を楽しんでもらえる機会を作りたいと思いました」

 幼い頃から沖縄民謡に親しみ、やがて琉球古典芸能に惹かれ、沖縄県立芸術大学や国立劇場おきなわ組踊研修を経て、いまや国立劇場おきなわ主催公演をはじめ県内外や海外でも活躍する玉城さん。コロナ禍で出演以外の活動を模索するようになった時、会場である琉球新報ホールが舞台を応援する企画募集を見かけ、応募したという。 

高校の同級生であり組踊研修の同期でもある玉城さんと川満さん
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