「こんな時だからこそ生の舞台を」琉球芸能と写真展 4日に本公演

 

 写真家大城弘明氏を父に持ちながらも、大城さんが本格的に写真に取り組んだのは社会人になってからだという。最初はブライダルの撮影から、新聞社のカメラマン募集により報道写真へ移り、その後国立劇場おきなわでの舞台記録写真を依頼されたことがきっかけで徐々に琉球芸能の写真を撮り始めた。

 「はじめは琉球芸能の面白さがよく分からなかった」ものの、玉城さん・川満さんが受けていた国立劇場おきなわ組踊研修の第一期研修修了発表会を撮影した際に「こんな若い世代も頑張っているんだ」と感銘を受け、以来意欲的に琉球芸能を撮影するようになったという。

 二人と大城さんは公演で顔を合わせる機会が増えると徐々に親しくなり、今では酒を交えつつ芸談を語り合える間柄になった。「観る側の率直な意見をもらえるから、舞台に立つ人間として勉強になる」と玉城さんは信頼を寄せる。

気迫あふれる琉球舞踊『高平良万歳』

 3人は「感染防止対策のため飲食の屋台は実現しなかったが、当日は一階エントランスで首里織など沖縄の工芸品の展示・実演販売も同時開催されるので、建物の空間まるごと琉球文化を味わえる一日になるだろう。密にならないよう時間に充分余裕を持って、ゆっくりと楽しんでもらいたい」と呼びかける。

 舞台に立つ者とその姿を追う者が一丸となって取り組むイベント。どんな化学反応が起きるか楽しみだ。


玉城和樹×川満香多×大城洋平 三人会『琉球芸能公演と写真展』

○琉球芸能公演
2021年4月4日(日) 13:00開場、14:00開演
琉球新報ホール
前売3,000円 当日3,500円(全席自由)
お問合せ 090-4471-9391(タマシロ)

○琉球芸能 写真展
2021年4月2日(金)~4日(日) 10:00~18:00(最終日は16:30まで)
琉球新報ギャラリー(2階)※写真展は入場無料 

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大野 順美

投稿者記事一覧

一般社団法人ステージサポート沖縄代表。琉球芸能プロデューサー。
東京生まれ。新国立劇場、文化庁勤務を経て、2003年国立劇場おきなわの開場スタッフとして依頼されたのを機に沖縄へ転居。その後(財)沖縄県文化振興会で勤務、沖縄の文学・古謡の事業を担当。2010年組踊を中心とした沖縄伝統芸能の舞台制作として独立、県内外や海外での公演を手掛ける。
大好きな組踊をひとりでも多くの人に知ってほしい&良い舞台が観たいという一心で、組踊と名のつく仕事なら何でもやる人。

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