「こんな時だからこそ生の舞台を」琉球芸能と写真展 4日に本公演

 

観客に喜んでもらいたい

 琉球舞踊家の亀浜律子氏を叔母に持つ川満さんは、幼い頃から琉球舞踊や太鼓が身近にあった。「最初の頃は、舞台に出演すれば(出身の宮古島から)那覇や県外、海外へ連れて行ってもらえたから続けていた。だけどハワイ公演でスタンディングオベーションを受けた時、こんなにも自分たちの芸能で喜んでくれる人が居るんだと実感した」。それ以来この道に進もうと本格的に取り組むようになったという。

 観客に喜んでもらえる舞台を作りたいという気持ちは今も変わらず、今回の舞台も様々な趣向を凝らす。後半で披露する語り組踊『手水の縁(てぃみじぬゐん)』では、登場人物の全役を川満さんが一人で演じる。“語り組踊”とは、唱え(組踊のせりふを話すこと)と琉球古典音楽による朗読舞台のような形式で、組踊を観たことがない人にとっては難しく感じるかもしれないが、実際の舞台を想像できるよう写真やナレーションも取り入れながら新しい上演形式に挑戦する予定だという。

 公演ではほかに、池間北斗・大城建大郎・下地心一郎・又吉恭平さんら琉球古典音楽演奏家も賛助出演する。

左から歌三線奏者玉城和樹、カメラマン大城洋平、琉球舞踊家川満香多

舞台×写真の異色コラボ

 琉球芸能と写真の組合せは今までにないコラボレーションのようだが、なぜこのような形式になったのか。

 高校の同級生であり国立劇場おきなわ組踊研修の同期でもある玉城さんと川満さんが今回の舞台を計画した時、まず声をかけたのがカメラマンの大城さんだった。

 玉城さんは「舞台を楽しんでもらうだけではなく、展示や飲食など色々な形で丸1日楽しんでもらう場所を作りたいと以前から構想していた。だからまず写真展をやりましょうと洋平さんを誘った。私たち舞台に出る側の人間とは違う表現方法があると思って」と話す。三人会と決まって具体的に内容を練っていくうち、写真展だけではなく舞台にも写真を取り入れてみることにしたと明かした。

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