ワクチン先行接種始まる 琉大病院など医療従事者

 
看護師からワクチン接種を受ける安里会長(左)=5日、琉大病院管理棟

 医療従事者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの先行接種が5日、県内で始まった。同日は、3日にワクチンが1箱(195瓶入り)ずつ届いていた沖縄本島内5病院のうち、琉球大学病院と県立北部病院で接種が行われた。

 このうち、琉大病院では10日ごろから予定している本格的な接種開始を前に手順などを確認するため、大屋祐輔院長やコロナ病棟の医師、看護師、県医師会の安里哲好会長ら計12人が接種を受けた。

 接種後、安里会長は「いよいよ、県内でもワクチン接種がスタートした。県民は、昨年2月の本県での第1例発症から、新型コロナという未知のウイルスとの戦いを強いられてきた。ワクチン接種が始まることで、今後は戦い方が大きく変わってくると思う」と期待を述べた。

 また、「このワクチンは、安全で有効なもの。4月後半から65歳以上の方々への接種も市町村で行われる。医師会は、県民へのワクチン接種が円滑かつ効果的に実施できるよう、関係機関と連携を図り、会をあげて取り組んでいく。出来るだけ多くの方がワクチン接種を受けることを呼び掛けていきたい」とも語った。

 一方で、安里会長は「県民にワクチンが行き渡るまで相当の時間がかかる。引き続きマスク着用、手洗い、3密の回避など、基本的な感染防止対策の徹底をお願いしたい」と強調し、感染対策を継続するよう訴えた。

 大屋院長は、「県民の皆さんへのアピールと、医療職の中でも不安に思って様子を見ようという方もおられると思うので、私たちが率先して受けて安心していただきたい(と考えた)」 と述べた。

 医療従事者の先行接種については「1人の医療従事者が(コロナで)休むと、周りに濃厚接触者が出て10人程度が2週間、仕事に出ることができなくなる。これが2つ、3つ起こるとクラスターということで医療崩壊に進むことになる。うつらないことが、医療を守ることになる」と説明した。

 同病院では、ワクチン1瓶から6回打つことのできる注射器を早い段階で一定数確保したといい、「医療職の約8割が接種を希望しており、このうち80~90%に当たる1000人余りに接種できるのではないか」などとしている。

 県内では、3日から5日にかけて、宮古・八重山など先島地区を含め7箱のワクチンが医療機関に届けられた。8日の週も、新たに7箱が沖縄に到着する予定で、1万3650~1万6380人の医療従事者が第1回目の接種を行うことができる。

(記事・写真 宮古毎日新聞)

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