コロナ禍の大会中止 バトンは後輩に 全国強豪首里高なぎなた部
- 2021/1/5
- エンタメ・スポーツ
当時の副主将、又吉李咲(またよし りさき)さんは、母親と同じ看護師を目指すため看護系大学を志望し、勉強に専念するため競技を離れた。
「本当だったら7月は県大会が終わっている時期です。コロナで大学受験のスケジュールにどんな影響が出るかも分からず不安でしたし、心残りはもちろんあったけど受験に集中したいと思いました。」
思いは一つに
去年7月25,26日の2日間で行われた、県高校総体のなぎなた競技。受験のため離れた4人の3年生も全員がサポートや応援に駆け付けた首里は「試合」で団体県5連覇を達成。個人でも宮城昭奈さんが2年生の現主将、大城志歩(おおしろ しほ)さんとの同校決勝対決を制して頂点に立った。この時も涙で、恩師に優勝の報告をしていた宮城さん。昨年末に話を聞いた時には当時の思いを笑顔で振り返ってくれた。
「自分たちは新型コロナで(全国)大会がなくなって、悔しい気持ちはあります。これまで通りに練習できなくなったり大会がなくなったりしたけど、その分、なぎなたができることに感謝しないといけないと思いました。1,2年生もいま一番苦しい時期かなと思うので、これから(今年の)選抜、インターハイと自分たちが出られなかった大会に出られることを信じて全力で頑張ってほしいです。」
宮城さんはすでに鹿屋体育大学になぎなたでの推薦合格が決まり競技を続ける。そして又吉さんは看護の専門学校にはすでに合格を決めての年明け、本命の大学受験に挑む。
「(大学入学)共通テストまであと少しなので前よりも気合を入れて頑張っています。なぎなたもそうですが、周り人たちの支えが自分の原動力になっています。(後輩たちには)こういうときだからこそチームで相談し合いながら頑張って乗り越えて欲しいです。」