F4年間王者の平良響選手、県庁で成績報告

 
玉城知事にF4選手権の年間王者獲得を報告した平良選手(左)=7日、県庁

 フォーミュラカーレースFIA―F4選手権で2020年の年間王者に輝いた沖縄市出身の平良響選手(20)=TGR-DC Racing School=が7日、県庁で玉城デニー知事に成績を報告し、「歴代記録(8連勝)を塗り替える10連勝でF4王者になれた。今年はF3昇格が濃厚。今後も頑張っていきたい。ここまで来られたのは、両親や沖縄のスポンサーのお陰と感謝している」と語った。

 県庁での面談で、玉城知事は平良選手に対して「10連勝(での年間王者)は素晴らしい。モータースポーツの盛んな沖縄市出身の王者が誕生したことは、若者をはじめ幅広い人が喜んでいると思う。これからも挑戦を続け、最終的にはF1で走れるよう力量を広げてほしい」と激励した。

 また、「平良選手の存在が多くの若者に希望を与えている。自信を持って活躍してほしい」とも述べ、さらなる活躍を願った。さらに、「指導者の立場になった時は、道のりを後輩に伝えられる。今度ともその道を突き進んでほしい」とも強調した。

 5歳でカートに乗り始めたという平良選手は、2009年にレース初参戦。沖縄や全国、世界のレースに出場を重ねて実力を伸ばし、19年にフォーミュラ・トヨタ・レーシングスクールのスカラシップを獲得してFIA―F4選手権に参戦した。20年は同選手権で10連勝を記録するなど12戦全てで表彰台に上がり、県出身者初の年間王者を獲得している。

 面談後、平良選手は報道陣に対し「今年にステップアップが濃厚なF3は、F4王者や海外選手らが集結するのでレベルが高く、コーナースピードも速くなる分、体力面や技術的な面でもレベルアップする必要がある。F3を2年で卒業し、上のクラスに行けるよう頑張りたい」と強調し、今後のさらなる飛躍を誓った。

(記事・写真 宮古毎日新聞)

Print Friendly, PDF & Email

この著者の最新の記事

関連記事

おすすめ記事

  1.  サッカーJ3のFC琉球が、第2次金鍾成(キン・ジョンソン)監督体制下の初陣を白星で飾った…
  2. 今季から琉球ゴールデンキングスに加入したアレックス・カーク(左から2人目)やヴィック・ローら=16…
  3.  FC琉球の監督が、また代わった。  サッカーJ3で20チーム中18位に沈む琉球は1…
  4. 戦前に首里城正殿前に設置されていたバスケットボールゴールを再現した首里高校の生徒ら=8月27日、那…
  5.  8月12日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール市民交流室は熱気が渦巻いていた。ステー…
宮古毎日新聞

特集記事

  1. 再びFC琉球の指揮を執ることになり、トレーニング中に選手たちに指示を送る金鍾成監督=19日、東風平…
  2. ヴィック・ロー(中央)の入団会見で記念撮影に応じる琉球ゴールデンキングスの(左から)安永淳一GM、…
  3. 沖縄県庁  沖縄県は、地域の緊張を和らげようと、4月から「地域外交室」を設置し、照屋義実副知…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ