F4年間王者の平良響選手、県庁で成績報告
- 2021/1/7
- エンタメ・スポーツ
フォーミュラカーレースFIA―F4選手権で2020年の年間王者に輝いた沖縄市出身の平良響選手(20)=TGR-DC Racing School=が7日、県庁で玉城デニー知事に成績を報告し、「歴代記録(8連勝)を塗り替える10連勝でF4王者になれた。今年はF3昇格が濃厚。今後も頑張っていきたい。ここまで来られたのは、両親や沖縄のスポンサーのお陰と感謝している」と語った。
県庁での面談で、玉城知事は平良選手に対して「10連勝(での年間王者)は素晴らしい。モータースポーツの盛んな沖縄市出身の王者が誕生したことは、若者をはじめ幅広い人が喜んでいると思う。これからも挑戦を続け、最終的にはF1で走れるよう力量を広げてほしい」と激励した。
また、「平良選手の存在が多くの若者に希望を与えている。自信を持って活躍してほしい」とも述べ、さらなる活躍を願った。さらに、「指導者の立場になった時は、道のりを後輩に伝えられる。今度ともその道を突き進んでほしい」とも強調した。
5歳でカートに乗り始めたという平良選手は、2009年にレース初参戦。沖縄や全国、世界のレースに出場を重ねて実力を伸ばし、19年にフォーミュラ・トヨタ・レーシングスクールのスカラシップを獲得してFIA―F4選手権に参戦した。20年は同選手権で10連勝を記録するなど12戦全てで表彰台に上がり、県出身者初の年間王者を獲得している。
面談後、平良選手は報道陣に対し「今年にステップアップが濃厚なF3は、F4王者や海外選手らが集結するのでレベルが高く、コーナースピードも速くなる分、体力面や技術的な面でもレベルアップする必要がある。F3を2年で卒業し、上のクラスに行けるよう頑張りたい」と強調し、今後のさらなる飛躍を誓った。
(記事・写真 宮古毎日新聞)