万座毛 有料になった今だからこそ、もう一度その魅力を
- 2020/12/4
- 食・観光
近代の万座毛
近代に至ってもまた、万座毛は波乱万丈な歴史を刻み込まれている。
第二次世界大戦末期の沖縄戦終戦の後、この広場には米軍施設としての巨大通信アンテナがいくつも立ち、海より少し内側のあたり、新しく整備されている万座毛の大型駐車場付近、および岬の南沿岸部も米軍通信施設としてしばらくの間使用されていたのだ。
現在は逆にその内陸エリアに、日本の国立研究開発法人・情報通信研究機構という同じく「通信研究」にあたる施設が存在している。裏返せばそこは、戦中戦後の歴史経緯をも感じることが出来るエリアとも言えるのではないだろうか。
また岬南沿岸部の米軍通信施設跡地には、マレーシア複合企業ベルジャヤ・グループの手掛ける「フォーシーズンズ リゾートアンドプライベートレジデンス沖縄」が2024年夏に開業すると報道され、今後更に大きな発展を遂げていきそうなエリアでもある。
それから、万座毛に生息する植物群の中には、イソノギクやクサトベラなど非常に珍しい天然植物も多く、万座毛は県の名勝のみならず、県の天然記念物、さらには国定公園区域にも指定されている場所でもあるのだ。
これだけの存在感であることを知れば、少しくらいの入場料ならば払ってでも今一度見に行こうか?と思う気になれるのではないだろうか。
まだまだあるのだ万座毛の魅力
もう一声欲しい!というのであれば、こちらのストーリーはいかがだろう。実はこの万座毛、日本が誇る映画ゴジラシリーズに出てくる怪獣「キングシーサー」が誕生した場所でもあるのだ。
可能であるならば、映画制作会社の東宝と何かしらタイアップをし、キングシーサーとのコラボレーションなどあれば面白いだろう。ゴジラファンならば確実に訪れる場所になるだろうし、日本映画好きのインバウンドに向けてもインパクトは大きい!
更には、万座毛の崖の上からは、向かって万座ビーチ手前の海上に並んで浮かぶように見える巨大な2対の岩を見ることが出来る。
こちら、トベラ岩と言われる古代からの航海祈願の御神体らしいのだが、やはり並んで聳え立つことから夫婦岩とも言われ夫婦円満、子宝祈願の神としても人々から崇められているらしい。
であれば、そのストーリーをもっと打ち出すことによって県民に対しても恋愛成就や子宝祈願対象として訪れる機会を増やすことができそうだ。