指導しない女子サッカー指導者の「居場所づくり」
- 2020/11/30
- エンタメ・スポーツ
週末の那覇市、新都心公園人工芝コート。「ナイスシュート!」「うわぁ、上手いなぁ」「何かそれ、インチキじゃないか!」
子どもから大人まで、声を弾ませながらサッカーの試合を楽しんでいる。トレーニングやコーチによる指導も何もない。ただただ笑顔で”試合だけ”に興じているこのグループを取材した。
サッカーをしたくても・・
J2のFC琉球をはじめ、小さな子どもたちから社会人、プロリーグ入りを目指すチームまで、県内ではたくさんの男女サッカークラブが活動している。全国大会出場や、上位進出、プロサッカー選手を目指して日々切磋琢磨。その優秀なチーム、プレイヤーを育てようとする監督やコーチがいる一方で”普及”に力を注ぐ指導者たちもいる。
那覇市の少年サッカーチーム、坂下FCの長堂はじめ監督は日本サッカー協会のキッズリーダーインストラクターの資格を持つ。今年の夏、まずは一般女子の普及活動からスタートさせた。
「沖縄は一般女子の活動は琉邦クラブ(糸満市)しかなくて、ママさんフットサルチームで長くプレーしている人たちもいるんですが、高校でサッカーを卒業してしまう場合が多いです。なのでサッカーを卒業ではなくて(就職や、結婚出産などで)一旦休止。だいたい大学や専門学校に進学したり就職して落ち着いたらまたやる場所があればいいでしょうということで始めました。男子はけっこうあるんです。社会人になってもフットサルとか仲間内で集まってゲームとか。女子の社会人やママさんでも流れをつくっておけば、自然にそこからお母さんがサッカーをやっていたら(その子どもたちも)増えていくはずなので」