エバンスがベスト5受賞 キングス、球団はソーシャルメディア最優秀クラブ

 
ドウェイン・エバンス(中央)

 プロバスケットボールBリーグは2、3の両日、2021-22シーズンに際立った活躍を見せた選手を讃えるアワードショーを開き、琉球ゴールデンキングスのドウェイン・エバンスがレギュラーシーズンのベスト5に初めて選ばれた。また、キングスは「ソーシャルメディア優秀クラブ」を初受賞した。

得点ランキング9位 守備でも相手エースをマーク

 エバンスは米国出身。身長201センチ、体重104キロ。今季レギュラーシーズンの平均スタッツは17.1点、7.1リバウンド、2.9アシスト、1.3スティール、0.3ブロック、フィールドゴール成功率56.5%、スリーポイント成功率43.2%、フリースロー成功率78.5%。平均得点はリーグで9位に付けた。

 体の強さを生かしたリバウンドやドライブのほか、守備でも相手エースを徹底マークするなど、攻守で存在感を発揮。チャンピオンシップ(CS)準決勝の島根戦では、第2戦で勝負を決めるブザービーターを決めてホームの沖縄アリーナを沸かせるなど、常にチームの中心として躍動した。

 授賞式に出席したエバンスは、全て日本語で「皆さんの応援なしではベスト5を達成できませんでした。キングスのチームは激しくプレーして、一緒に守って、決勝で健闘できました。クラブ、スタッフ、チーム、キングスのファンのみんな、本当にありがとうございました」とあいさつし、会場から拍手を浴びた。

 シーズンMVPには川崎の藤井祐眞が初選出。ベスト5にはエバンスと藤井の他、千葉の富樫勇樹、川崎のニック・ファジーカス、島根の安藤誓哉が選ばれた。

経営面評価の「マネジメントカップ」でも優勝

 キングスがチームとして選ばれたソーシャルメディア優秀クラブには、2021年7月1日〜2022年5月8日の間にSNSのフォロワー数が最も増加したクラブが表彰される。集計の対象はFacebook、Twitter、Instagram、YouTube、TikTokの5つ。

 球団は「多くの応援とご支援ありがとうございます。引き続き琉球ゴールデンキングスをよろしくお願いいたします」とコメントした。

 キングスはその他、デロイトトーマツグループ(東京)のスポーツビジネスグループが2017-18シーズンから行っている「Bリーグマネジメントカップ2021」でB1初優勝を飾った。

 同カップはB1とB2全クラブを対象に経営面からクラブのビジネス的側面を数値化してランキングしたもの。キングスは「経営効率」の部門で1位、「マーケティング」「経営戦略」「財務状況」の3部門で2位となり、全分野で好成績を収めた

 今季はコロナ禍による入場制限で各クラブが来場者数の増加に苦慮する中、キングスは全ホーム戦を沖縄アリーナで行ったことで来場者数が増加し、入場料収入で他クラブを圧倒した。キングスは「今後もさらなる成長を目指し、地域の皆様に様々な形で貢献するとともに、クラブとしての価値を高められるよう精進してまいります」とした。


長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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