お笑いバイアスロン覇者・プロパン7インタビュー「沖縄の笑いをブランドに」
- 2020/9/22
- エンタメ・スポーツ
コントと漫才の両方で沖縄県内の“お笑い総合王者”を決める賞レース「エッカ石油 お笑いバイアスロン2020」の決勝が8月29 日、那覇市のタイムスホールで開かれ、プロパン7(エンターサポート所属、2003年結成)が敗者復活戦から勝ち上がった末に初優勝を果たした。
今年で8年目を迎えたこの大会は、在京の一流放送作家が審査員を務めることでも知られ、毎年QABで生中継される。
プロパン7のじゅぴのり(長嶺慶典)とけいたりん(上原圭太)は、高校野球のコントで敗者復活を勝ち抜け、決勝の2本にkiroroに扮したコント、台風中継の漫才を引っさげ、栄光をつかみ取った。
新人時代から一貫して大切にしてきたことは“目の前の観客を相手を笑わせ、自分たちが満足できるネタをやりきる”ということだった。優勝から約1カ月。改めてこれまでの道のりなどをリモート取材で聞いた。
敗者復活を勝ち抜けると「テレビで3本ネタができる」
―優勝おめでとうございます。ネタを終えた後に手応えや確信はありましたか?
じゅぴのり「(準優勝の初恋クロマニオンと同点で並び)銀メダル確定の時点で『よくやったな』という気分でした。敗者復活戦を勝ち抜いて本選に進むと、(本選のコントと漫才計2本と合わせて)とにかくテレビで1日3本ネタができるんですよ。なので敗者復活の時点で万々歳でした」
けいたりん「本選のコントで3位につけた時点で、上出来だなと思っていました。ここから順位が落ちなければいいなと」
じゅぴのり「優勝決まった時はきょとん、という感じでした」
けいたりん「まさか、みたいな」
―プロパン7さんは、コントの印象が強いです。
じゅぴのり「コントの方が自信ありました。O-1グランプリ(OTV主催のお笑い賞レース)もコントで出ていましたし、ここ2年ぐらい漫才はしっかり作ったことなくて、苦手意識のようなものは少しありました」
けいたりん「バイアスロンは必ず漫才もやらないといけないというルールがある意味で“競技”のようです」
―敗者復活のネタは、高校野球のネタでした。
じゅぴのり「今年は甲子園が無かったじゃないですか。みなさん甲子園を見たいのではないかと思って。そこで一つぐっとつかもうという狙いはありました」
けいたりん「敗者復活のこのネタに一番勝負をかけていました。あそこで負けていたら一気に他のネタができなくなるので、復活が決まって一気に解放されました」
けいたりん「僕ら2人とも那覇高校の野球部だったんですよ。ネタ中に出てくる滑舌の悪い伝令部員は、実際にいた同級生をモデルにしてキャラを作りました」
じゅぴのり「僕は2年間キャッチャーやっていたんですけど腰痛めて、最後はセカンド守っていたんですけど、その時にセカンドとキャッチャー同士交代したのが、その同級生でした」